ずらり、文化会館自主事業 (2009/06/19掲載)

■詩のボクシングって何?
 突然ですが「詩」を書いたことはありますか?一般的には、日常生活の中で「詩」を書く機会は無いに等しいと思いますし、そもそも「詩」という言葉自体、日常生活ではあまり登場しませんよね。大館市民文化会館では様々なジャンルのイベントを開催していますが、中でも「詩」をメインに据えたイベントというのは記憶にありません。それだけに、今回開催されるイベントは、個人的にも非常に楽しみなのであります。
 さて、何の話をしているのかというと、今年7月20日(月・祝)に大館市民文化会館で開催する「詩のボクシング秋田大会」のお話。「詩のボクシング」とは、リングに見立てた舞台で二人の朗読者が自作の詩を朗読し、どちらの表現がより観客の心に届いたか、その表現力を競う「声と言葉のスポーツ」のこと。一般参加の大会は過去に35都道府県で開催されていますが、秋田県では一度も開催されたことがありません。それもあって秋田ではあまり馴染みがないかもしれませんが、毎年1回開催されている全国大会も今年で9回目という全国規模のイベントなのです。今回の秋田大会は、その全国大会の予選という位置づけで、優勝者には今年11月に東京で開催される全国大会への出場権と往復の旅行券が与えられます。現在、参加者募集中。15歳以上で少しでも興味のある方はどなたでも参加できます。なお、秋田県初開催ということで、大会に先駆けてワークショップも同日に併催しますので、全く何も知らない方でも安心して参加できる大会となっています。奮ってご参加ください。
 いろいろ説明してきましたが、「詩のボクシング」というイベントを言葉で説明するのはなかなかに難しいですね。まだまだ言い足りない感は否めませんが、字数の関係上渋々筆を置くことにします。詳しくは大館市民文化会館までお問い合わせください。映像資料もあるのでお気軽にどうぞ。(山)

■渡海千津子“愛”を歌う
 この欄でも何回か書いていますが、昨年12月の「第九」で合唱団を魅了したソプラノの渡海千津子(わたるみちづこ)さん。待望のリサイタルを8月23日(日)に開催します。東京藝大からイタリア留学で培った表現力と生来の明るいキャラクターで、合唱団がそうだったように、きっと皆さんを虜にしてくれることでしょう。プログラムは日本の歌曲とイタリアオペラのアリアなどの2部構成で、合間の渡海さんのトークも実に楽しみです。ピアノは第九の合唱指揮にあたった斎藤育雄さん。夫婦ならではの息の合った演奏をお楽しみいただけます。斎藤さんはピアノソロも披露する予定です。
 料金は一般1500円、小〜大学生500円(全席自由)とリーズナブルに設定しています。6月28日(日)一般発売開始です。絶対のお勧め、皆さんぜひぜひ聴いてください。

■本場のビッグバンド発売間近!
 プロフェッショナルな音楽家によるビッグバンドのアメリカ陸軍音楽隊、いよいよ21日(日)一般発売です。ジャズ&ポップスファンの皆さん、吹奏楽部の皆さん、吹奏楽ファンの皆さん、音楽ファンの皆さん、ひとつよろしくです。

■ご心配なく、ベンチャーズ来ます
 ついおとといの新聞にベンチャーズの結成メンバーであるボブ・ボーグルの訃報が載りました。6月14日逝去、享年75歳。05年以降ライブには不参加だったボブですが、59年結成時のベンチャーズはドン・ウィルソンとボブの2人のバンドでした。合掌。
 今年は奇しくもベンチャーズ結成50周年。ドンも他のメンバーも相変わらず元気です。ビートルズもエアロスミスもヴァン・ヘイレンもジェフ・ベックもクラプトンもスプリングスティーンも(終わらない…)、みんなベンチャーズが大好きだった。そして、60年代に若者だったあなたもあなたも…。ロックの殿堂入りバンドは今も現役バリバリ、じゃなくてデケデケデケです。大館公演は7月18日(土)、チケット好評発売中です!

■マリノさんのリサイタル、今日です!
 イタリアの伊達男マリノ・フォルメンティ。結構ビッグネームなのに気さくな人柄で大館にも熱烈なファンのいるマリノさんですが、今回のプログラムはすごいですよ。定番のショパンにベートーヴェン最後のソナタ、近年見直されているハイドンのソナタに加え、現代ハンガリーの作曲家クルターグの小品を何曲か取り上げているのが目を引きます。
 いったい大館にクルターグの作品を聴いたことのある人はいるのでしょうか?私もないですが、何の先入観もなしにある作曲家の作品を何曲か聴くことってなかなかないことですから、それはそれでとても楽しみです。初演したきりで消えていく曲の多い現代音楽にあって、クルターグは世界中で何度も演奏されていますから、きっと何か感じるものがあるに違いありません。
当日券あります。当日も料金同じで、小中高大学生は無料。さあいらっしゃい!(陽)