文化会館は一足早く花盛り (2009/03/07掲載)

■頑張ってるつもりなんですが
 つい先日09年になったばかりだと思っていたけれど、気が付くといつの間にか3月に突入していて“光陰矢の如し”を痛感している今日この頃。我々が自主事業として公演を手がける場合、約1年前には企画を決定、約6ヶ月前から諸々の準備、3ヶ月前にはチケット発売、そして本番というタイムテーブルで動くことが多く、本番日を睨んで逆算しながら仕事をしているため、あっという間に時間が過ぎているような感覚に襲われることもしばしばです。
 お客様の間では、何故か湯沢や秋田の会館が数多くの公演を開催しているイメージが強いらしく、実は大館市民文化会館が県内でもトップの事業数をこなす会館だということはあまり知られていないようです。それに会館のスタッフというと「会場を貸すだけの仕事で楽そう」というイメージで見られることが結構あって、正直悔しく思うことがよくあるのです。自分で言うのも何ですが、1人のスタッフが平均して2ヶ月に1本のペースで年間5本以上の事業を担当しているということは、かなり大変なことだと思っていますし、少ない予算をやり繰りしながら、できるだけ数多くの良質な事業を提供できるよう頑張っているつもりです。我々は公務員ではありませんが、指定管理者として公の施設を預かっている身ですから、もっと会館を有効活用できるような仕掛けやイベントを創り、もっともっとお客様から評価してもらえるようにアピールしていかなければと思っています。景気の後退などもあって、主催・共催・貸館にかかわらず、会館で開催される公演については券売状況が芳しくない場合も少なくありませんが、我々スタッフのアイデアと行動力で会館を盛り上げていきたいと思っていますので、今後とも応援よろしくお願いします。

■進化し続ける佐藤久成をぜひ
 さて、ここで少々告知を。3月15日(日)午後2時開演で「佐藤久成ヴァイオリンリサイタル」を開催します。友の会との共催により、入場料金が一律1000円と非常にお求め易い価格設定になっています。ご両親が大館出身で久成さん自身も大館で生まれたという、大館ゆかりのヴァイオリニストですので、この機会にぜひみんなで応援しましょう。チケットまだあります。詳しくは大館市民文化会館までお問い合わせください。 (山)

■ジュニアコーラス『春のコンサート』へどうぞ
早いもので大館ジュニアコーラスも創設から丸4年。入団した時に小学1年生だった子も当然ながら4年生になっているわけで、少しはお姉さんらしく……うーむ、相変わらずうるさいね、君たちは。
それはともかく、3月14日(土)午後2時からジュニアコーラスの1年間の成果を聴いていただく発表会を行います。題して『歌よありがとう〜大館ジュニアコーラス春のコンサート』。
2部構成で、第1部は宮崎アニメの久石譲作品などの小曲で構成します。また1部の中では、去る2月1日に行われた「AKITAヴォーカル・アンサンブル・コンサート」のコンテスト部門で金賞を受賞した大館一中合唱部が受賞曲を披露します。第2部は初の試みとしてミュージカルに挑戦します。タイトルは『帰ってきたかぐや姫』。がんばって練習していますので、ぜひ観に来てください。午後1時半開場、入場無料です。

■きょうとあす『昭和名画座』
500円で往年の名画4本立てを堪能できると大好評の『昭和名画座』。今年はきょうとあすの2日間開催します。上映のラインナップは、田中絹代、上原敏出演の『煙突の見える場所(53年)』、佐田啓二、久我美子の『お早よう(59年)』、乙羽信子、殿山泰司『裸の島』、そして65年の超大作『東京オリンピック』です。きょうあす共に9時半から午後6時半までの長丁場、お弁当持参でぜひお越しください。 (陽)