『歓喜の歌』いよいよ明日! (2008/12/05掲載)

■明日は「第九」の日
半年間に及ぶ「第九」合唱団の練習も本日の指揮者リハーサルが最後、明日はいよいよ本番です。チェコ人指揮者レオシュ・スワロフスキーさんはどんな人なのか。怖い人じゃなきゃいいけど…。メンバーは大きな期待といくらかの不安をもって迎えることになるでしょう。まさかチェコ語で指示されることはないと思いますが。
先週の練習には合唱指揮の斎藤育雄先生と一緒に奥様の渡海千津子さんにも来ていただきました。何度かお伝えしているように渡海さんは売出し中のソプラノ歌手で、第九合唱団の練習には2回目の参加です。ふしぎなことに渡海さんがいると、合唱団の声にみるみるハリと艶がでてきます。ソプラノ歌手が皆そうだとは限らないでしょうが、以前当館でリサイタルを行った天羽明惠さんも、明るくておしゃべりで考え方が常に前向きで、実に楽しい方でした。渡海さんも、これぞポジティブの見本みたいな方で、否定的な言葉使いをまったくしない、人をノセるのが本当に上手な方です。渡海さんによると、以前よく合唱団に参加していた頃渡海さんが合唱に加わると、なぜか皆打って変って声が出るようになるとしょっちゅう言われたそうですが、よく分かるような気がします。斎藤先生の曲の構成をしっかりとらえた指導や安定した指揮法と相まって、なかなかのアンサンブルに仕上がったと思います。
ところで、オペラの練習指揮の経験が多いことからも当然ですが、斎藤先生はピアノの名手でもあります。斎藤先生のピアノと渡海さんの歌によるリサイタルをぜひ大館で開催し市民の皆さんに聴いてもらいたいというのが、合唱団一同の希望でもあります。遠からず、ぜひ。
「第九」合唱団は、能代市や弘前市などからの参加者も加え最終的に総勢180人規模になりました。いろいろな団体・個人に本当にお世話になり、また事務局の至らなさで心配もお掛けしました。中でも大館市民合唱連盟(金沢裕子会長)は、恒例の市民合唱祭を中止してまでこの第九に協力してくれています。記して感謝したいと思います。
明日6日の「都響の第九」は午後3時開演。チケットまだあります。当日券は500円増しになりますが、今日中に文化会館へ電話で予約していただければ当日引換でも前売料金で結構です。大館初のプロオーケストラによる「第九」をどうかお見逃しなく。
ところで、1824年5月の「第九」初演時、寄せ集めのオーケストラと合唱団に対して、ベートーヴェンには2回しかリハーサルの機会がなかったそうです。気の毒なベートーヴェン。

■ピアノマラソンだより
12月21日(日)の「第15回ピアノマラソン」の出場申込みが締め切られ、約100組のエントリーが決定しました。相変わらず年末のピアノマラソンは人気が高いですね。おかげで予定時間に収まらず、開始時刻を1時間繰り上げて朝9時から開始、午後6時半ころまでの長丁場になる見込みです。スタッフ一同、気合いを入れて頑張ります。 (陽)