子は『宝』なのです (2007/12/07掲載)

 朝晩の冷え込みが厳しさを増す今日この頃、皆様カゼなどひいていませんか?いよいよ冬本番ですね。あ〜あ、また灯油代が…(悲)。そんな、身も心も懐も寒い夜は鍋でも食べて暖まりたいですね。鍋といえば、大館人としてやっぱりキリタンポ鍋は外せないでしょう。そして、皆さん口を揃えて言うのが、「我が家のキリタンポ鍋が一番ウマイ!」と。事実、私もそう思います。おそるべし、冬のお袋の味(大館限定?)。

 そんな、毎日おいしい料理を作ってくれている世のお母さんたち、特に、小さい子どもさんのいるご家庭でも、お芝居やコンサートを気軽に楽しんでもらえたらなぁ〜と、常々考えているんですよ。というか、私の重要課題ですね。

 でも、子どもを置いては行けないし、預かってくれる場所もない。ましてや自分(親)たちだけが楽しむのはちょっと…、と考える方は多いと思います。そこで私考えました。親子で楽しめて、なおかつ周りに気を遣わなくてもいいコンサートを文化会館で出来ないかと。幸いにも、こういったイベントは全国各地で開催されています。ピアノの周りに自由に座り、思い思いに演奏を聴いたり、歌ったり、中には走り回る子どもさんもいるみたいです。まさにピアニスト泣かせのコンサートですが、当のピアニストは“訓練(修行?)”のつもりで弾いているそうです。みごとなプロ根性!

 そんなことを考えていた今年の夏、偶然ともいえる出会いがありました。ファーストコンタクトは、「大館市内でリトミックの公演を開催したい」とのお問い合わせでした。残念ながら、会場には他の使用が入っていたため話はそこまで。ところが、電話を切った直後に、「ちょっと待った!これって、自分のやりたかったことと一緒だ!」と思い、すぐに電話をかけ直しました。詳しくお話を伺うと、彼女たちは音楽教室やリトミック教室、さらには学校や結婚式等での派遣演奏も広く行っているそうです。基本的には、体育館のような1フロア形式で開催しているそうですが、文化会館のようなホールでも大丈夫ということでした。なんという好都合(笑)。お母さんと子どもたちが一緒に楽しめるコンサート、これはもう、ぜひとも開催しなければダメでしょう!と密かに誓う私なのでした。

 というわけで名刺代わりに、彼女たちのグループ「ルーエ・プロダクツ」は、今月開催されるピアノマラソンにゲスト出演します。いったいどんな雰囲気のステージとなるのか、今からとても楽しみです。

 小さい頃から音楽に触れることは、とても大切なことだと思います。それは、もちろんテレビやCDでもかまいません。ですが、実際に肌で感じる生の演奏は、さらに特別な意味を持ちます。演奏者の動作や息づかい、心の奥底まで響き渡る音色。きっと、幼い心に“大切な何か”を与えてくれることと思います。「子は宝」といいますが、子どもたちの心に『宝物』を贈るのは親の役目。そして、いつか子どもたちが自ら輝きだすことを願ってやみません。そのためにも、私も一緒に成長して行かなければ…と思う今日この頃でした(反省)。

 『第13回ピアノマラソン』は、23日(日)9時半開演、入場無料です。肩肘張らずに楽しめる演奏の数々を、ぜひご鑑賞ください。(工)