芸術の秋たけなわ (2007/10/05掲載)

 秋田わか杉国体は真っ最中だし農繁期もピークを迎えていますが、芸術の秋もたけなわです。今回の桜町通信はニュースや宣伝など思いつくままにいくつか…

■佐藤卓史さん優勝!
 大館にゆかりのピアニスト佐藤卓史さん(ハノーファー音楽芸術大学留学中)が、ドイツのドルトムントで行われた第11回シューベルト国際ピアノコンクールで、みごと優勝を飾りました。87年創設という比較的新しいコンクールですが、名前のとおり課題曲はシューベルトが中心です。シューベルトが「最も好きな作曲家」という佐藤さんにとっては、とても嬉しく、また自信にもなった優勝でしょう。ちなみに昨年7月の大館公演でも最初の曲はシューベルトの『4つの即興曲』でした。大館でまた佐藤さんを聴く機会が来ることを楽しみに待ちたいと思います。

■街頭宣伝に若い力
 近頃また会館公用車で自主事業の街頭宣伝(街宣)を行っています。少人数で思うように時間のとれないことが悩みですが、市民の皆様にお知らせすべく館長を先頭にがんばります。
ところで、現在流している『木嶋真優』『クレイジーケンバンド』の街宣の声は、大学1年生の藤盛由香さんにお願いしました。昨年大館鳳鳴高校の代表として高校放送コンテストの全国大会に進んだ藤盛さんのナレーションを、お近くを街宣車が通りかかった際はぜひ聞いてみてください。
今後も藤盛さんをはじめ各高校の放送部員など若い力を借りて宣伝活動を行っていきたいと思っています。

■ワークショップ参加者追加募集中
 カリブ生まれの新しい楽器を自分でつくって自分で鳴らしてみようという『スティールパン・ワークショップ』は、グループ単位でのキャンセルがあったため、定数に達するまで継続して参加者を募集中です。10月20・21日の2日間、ラテンのノリで遊んでみませんか。
問い合わせ、申し込みは文化会館(49−7066)まで。

■木嶋真優まもなく来館
 いよいよあさって7日(日)午後2時、『木嶋真優ヴァイオリンリサイタル』が幕を開けます。ここでチケットをお持ちの方と、これから買うかもしれない方にお知らせです。曲目に一部変更があります。ベートーヴェン『ヴァイオリン・ソナタ第7番』が、ブラームス『ヴァイオリン・ソナタ第1番』に代わります。『雨の歌』の異名を持つロマン派のヴァイオリン・ソナタの名作です。世界最高の若手ヴァイオリニストといわれる木嶋さんのストラディヴァリウスの響き、楽しみです。チケットまだあります。

 最後に、先日の水害で被災した皆様には心よりお見舞い申し上げます。たいへん辛い思いをされていることでしょうが、こんな時こそ文化芸術が何かの力にならないものかと思います。大きなことはできませんが文化会館として今できることを少しでもさせていただくつもりです。 (陽)