がんばろう!と思います (2007/09/21掲載)

 9月15日の『上原彩子ピアノリサイタル』、良かったです。特にプロコフィエフは素晴らしい出来でした。近々レコーディングするそうなのでお楽しみに。

 朝の便で大館入りした上原さんは、近くのホテルで一休みしてから会館入りしたのですが、Tシャツにジーンズというすこぶるカジュアルな姿でひとりでとことこ歩いてきました。途中で上原さんに会っても、誰も今夜の出演者とは思わなかったでしょうね。たいへん気さくで温かい人柄の方でした。残念ながらお客様の入りは3百人台と良くありませんでしたが、当館の場合マナーも良く熱心に聴かれる方ばかりですので、鳴りやまない拍手に3曲もアンコールに応えていただきました。

 個々の公演の来場者が減っているのはここ数年顕著な傾向です。アンケートに「客が少ない。演奏者に失礼だ!」「もっと宣伝してください!」と感嘆符付きでお叱りの言葉をいただくことも、ほんと多くなりました。弁明したいこともなくはないのですが、ご指摘は謙虚に受け止めたいと思います。それでも今回のお客様は、叱るだけでなく私たちを励ましてくれる方がいつもより多くいました。いくつかアンケートを紹介します。ちなみに今回は市外からの来場者がとても多かったのが特徴です。

○大館は時々とてもよい演奏会がありますね。これからも実力のあるアーティストのコンサートを楽しみにしています。(弘前市・女性)
○聴衆のマナーが良く、気持ちよくきけた。空調、照度、座席表示もわかりやすい。(能代市・40代男性)
○県北でこのような素晴らしい演奏を聴く機会に恵まれ本当にうれしかった。とっても楽しみにして来たが、想像以上によかった。スゴイ方が来てくださったのに、なんだか空席も多くてもったいない…。これからも観客として来たい身としては、なんとかしたい気になった。(30代女性)
○この会場ではマナーができていました。良い聴き手が大勢いたのだと思いました。すばらしい。(弘前市・50代女性)
○このところマナー入門が同封されていますが、クラシックになれない者にはいいですね!ホッとします。クラシックについての知識は殆どないのですが、ちょっぴりおしゃれして過ごす時間、大事にしたいです。(大館市・50代女性)

 短く宣伝を。10月7日の『木嶋真優ヴァイオリンリサイタル』、こちらもスゴイ人です。ぜひぜひ聴いてみてください!

 もうひとつ、10月20・21日の『スティールパン・ワークショップ』は9月末が申込みの締切りです。2日間で時間は長めですが、楽器を自分でつくって、演奏指導も受けて、ちょこっとですが弘大スティールパン部との合奏までしちゃおうという欲張った企画です。コミュニケーション不足の時代ですが、親子で、友だち同士で、もちろんお一人でも、ふるってご参加ください。お申し込みは文化会館(0186-49-7066)まで。

 それから、大館の期待の星、9月23日『布谷史人マリンバリサイタル』もよろしく! (陽)