大館に落語ブームは来てるのか? (2007/06/16掲載)

えェ〜、馬鹿馬鹿しいところをひとつ…最近は落語ブームと言われて久しいわけでございますが、まぁTOKIOの長瀬くんと人気脚本家の"クドカン"こと宮藤官九郎のタッグで大ヒットしたドラマ「タイガー&ドラゴン」が火付け役となったのは間違いないでしょうなぁ。主題歌を担当したクレイジーケンバンドも人気バンドだってんで、上手いこと若ぇモンを取り込んだなぁって感心していたんです。そしたら最近またTOKIOの国分くん主演で「しゃべれどもしゃべれども」なんてぇ映画が公開されたりしてねぇ…なんでぇ、落語界ってぇのはTOKIOにおんぶに抱っこかい?ってなことを思ったりもするわけですが。こうなりゃもう世間は落語一色、老若男女隅から隅まで全国総落語ファン状態になってるんじゃねぇかと思いきや、そうでもねぇようなところがまた噺のネタになるようで…
 ということで、いきなり「なんちゃって江戸弁」で書き出した桜町通信ですが、今回はお察しのとおり毎年恒例の「おおだて特選落語会11」の宣伝でございます。みなさん既にご存知の方も多いかとは思いますが、今回のおおだて特選落語会は今月6月29日(金)の19時開演です。チケットは全席自由の前売2千円(当日2千5百円)でのご提供で、現在も絶賛発売中ですのでお求めはお早めに。発売中といえば、平成19年度年間鑑賞券も現在発売中です。6月30日までの受付となりますのでこちらもお早めにお求めください。

 さてさて今回のおおだて特選落語会の出演は春風亭昇太と柳家喬太郎という今をときめく人気落語家のお二人。特に昇太さんはタイガー&ドラゴンへの出演からSWAや六人の会(何のことかわからない人は自分で調べてね)での活動、そして最近では笑点メンバーに抜擢されるなど、今や一人でもメディアを動かせる力を持つ人気落語家となりました。また喬太郎さんはもう大館ではお馴染みですから、紙面の関係上説明は省かせていただいて…というのは冗談ですが、このおおだて特選落語会が続けられているのも、今回の昇太さんがこのお値段で聴けるのも、実は喬太郎さんのお力添えあってこそのものでして、我々スタッフも大館の落語ファンのみなさんも、喬太郎さんには足を向けて寝られないというのが本当のところだと思います。喬太郎さんこれからもよろしくお願いしますね。ま、これくらい書いとけば本人も喜ぶでしょう(笑)

 冒頭で落語ブームというお話をしましたが、おおだて特選落語会のこれまでの入場者数を考えると、悲しいかなここ大館ではまだまだだなぁと感じます。我々としては、やはり中ホール(414席)くらいは満席にしたいなぁと常々思って頑張っているわけで、当落語会存続のためにも、大館に寄席芸能鑑賞文化を根付かせるためにも、是非みなさんにご来場いただきたいと願っています。少しでも興味がある人は、是非一度"生の落語"を観て聴いてその空気を感じてみてほしいと思います。きっと落語が好きになるはずですから。

 爆笑編でワハハワハハと笑うもよし、人情噺でジーンとするもよし、はたまた落語を聴きながら気持ちよく寝ちゃってもいいんですよ。え?寝たら高座の落語家さんに失礼だろって?いやいや、落語を聴いて眠るのはむしろ当然。何故って?昔も今も落語に「マクラ」はつきものですから。(山)