6月3日は「ムーミンの日」とチケット発売の日 (2007/06/01掲載)

■高田剛志チェロリサイタル発売開始
日本は質の高い弦楽器奏者を大量に輩出する国で、若く素晴らしい能力を持った奏者が次々に出てきます。残念なのは、誰でも活躍の機会が与えられるわけではなく、せっかくの才能が世に知られる機会がないために埋もれていくことが多いという現実です。著名なコンクールの入賞者でも例外ではないのでたいへんですが、日本中の3千ともいわれる公立文化施設がそれぞれに何人かのアーティストを応援していくなら状況はかなり変わると思うのですが。
よそ様はさておき、大館市民文化会館では地域にゆかりのある若い演奏家をなるべく応援していこうということで、かなり意識的に自主事業を組んでいます。今年度は、先日開催したピアノの清水綾子に、2年ぶりとなるマリンバ奏者布谷史人とチェロの高田剛志の3人の公演です。
もっとも高田剛志さんは富山県出身で直接大館に縁があるわけではないのですが、共演するピアニスト高田真生さんのお母さんが大館出身なのです。このふたり(夫婦です)はこれまで何度か秋田県内でのコンサートを行っているものの、当館には初お目見えとなります。夫婦だから分かり合える、わけでないことは自らを省みれば身に沁みて分かりますが、共にドイツのハンブルク音楽大学で研鑽を積んだふたりの息はぴったりで、豊かで温かな音楽を紡いでくれます。選曲も、ベートーヴェンの最後のチェロソナタ(名曲です)から日本の歌曲までチェロ音楽の見本帳のようなバラエティに富んだもので、初心者にも安心してすすめられるプログラムになっています。
というわけで、7月27日開催の『高田剛志チェロリサイタル』、6月3日(日)発売開始です。ぜひ。

■年間鑑賞券いよいよ発売
たいへんお待たせいたしました。19年度の年間鑑賞券を6月3日から30日まで発売します。全4本の公演を通して最良の座席を確保します。料金も合わせて1万3千円のところ1万円ポッキリとたいへんお得です。限定144席ですので、どうぞお早めにお買い求めください。
@上原彩子ピアノリサイタル(9月15日) 日本人唯一のチャイコフスキーコンクールピアノ部門優勝者。7年越しの交渉でついに実現しました。
A木嶋真優ヴァイオリンリサイタル(10月7日) ロストロポーヴィチに見出され、若手の先頭を行く大注目のヴァイオリニストです。
Bシネマ歌舞伎「野田版鼠小僧」(12月5日) 歌舞伎座で上演(地方公演なし)された野田秀樹作、中村勘三郎主演の新作歌舞伎を映画化。
C(未定) 誰でも知っているクラシック系歌手の公演を準備中です。正式発表は今少しお待ちを。信じてください。ご損はさせません。

ついでと言ってはなんですが、昇太・喬太郎の「おおだて特選落語会」と「ミシュク ラ・カンパネラ」好評発売中。「第12回ピアノマラソン」も出場者募集中です。 (陽)