映画に生きる女性たち (2007/03/02掲載)

いや〜第79回アカデミー賞、終わってしまいましたね。助演女優賞ノミネートで大注目だった菊地凛子さんの受賞は残念ながらなりませんでしたが、彼女のあの前向きで明るいキャラクターは見ていてとても気持ちがいいですね。将来、絶対ハリウッド映画に出る!という目標に純粋に真っすぐ突き進んだ彼女。とても芯が強く、努力家なんだろうなぁと感心させられます。若い頃の自分にも見習わせたいくらいです。これからはどんな映画で私たちを楽しませてくれるのか、彼女の今後の活躍に目が離せません!
 代わって作品賞ですが、これも期待された『硫黄島からの手紙』が受賞を逃し、『ディパーテッド』が受賞しました。この映画は、『インファナル・アフェア』という香港映画(3部作)のリメイク版なのですが、実は私まだ観ておりません(汗)。個人的には香港版の1作目がとてもおもしろかっただけに、いったいどんな風にリメイクされているのかとても気になるところです。この映画に関して言うと、ハリウッド特有のド派手なアクションシーンばかりを多用する映画ではなく、もっと内面的にダークで渋い映画に仕上がっていると個人的にはうれしいですね。警察内部に入り込んだマフィアとマフィアに入り込んだ警官のそれぞれの立場での対立や苦悩が見所の映画なのですから。もちろん、まだ本編を観ていない1映画ファンとしての意見ですのであしからず。ちなみにこの映画、今のところ当館での上映予定はありません。もし、今後上映が決まった時はお知らせいたしますので、それまでお待ちください。

 ここで、3月の映画情報を。3日(土)イ・ビョンホン主演の『夏物語<字幕版>』、16日(金)『千の風になって』、24日(土)『劇場版BLEACH』、31日(土)『大奥』が上映される予定です。その中でも、『千の風になって』は今話題のテノール歌手・秋川雅史さんの歌(訳詞、作曲・新井満)のタイトルでご存じの方も多いと思います(ちなみに、秋田市での秋川さんのコンサートは完売だそうです)。今回上映される映画は、人と人とのつながりや命の大切さ、そして柔らかな思いやりと言葉の温もりを伝える感動の映画となっております。前売券は一般・シルバーが1000円、小学生〜高校生が800円で各プレイガイドにて好評発売中です。お問い合わせは大館市民文化会館(49−7066)まで。お見逃しなく!

 ところで皆様、先月の11日(日)に当館で上映された『ミックスマシン』という映画で監督・脚本を務めた齊藤可奈子さん(大館市出身)を覚えておりますでしょうか。まもなく専門学校を卒業する彼女もまた、映画の世界で勉強に励んでいる1人です。彼女の今後の進路についてはわかりませんが、もしこのまま映画の世界に進むようであれば大監督目指してこれからも頑張って欲しいものです。そしていつの日か、監督・齊藤可奈子、主演・菊地凛子、ロケ地・大館市という素敵な映画を観てみたい、そんな風に思う私は欲張りでしょうか・・・。(工)