がんばれ大館のアンサンブル (2007/02/02掲載)

■大館のアンサンブルが熱い
1月20・21日の両日、全日本アンサンブルコンテストの秋田県大会(秋田県吹奏楽連盟主催)が秋田市で開催されました。少人数の吹奏楽(打楽器・コントラバス含む)によるこの通称アンコンは、一人一人の力量とグループとしてのまとまりを要求される、出場する身にとってはなかなか怖い大会です。小学校・中学校・高校・大学・職場・一般の6部門の内、大館からは小・中・高・一般の4部門で県大会出場チームがありました。
ご存知のように秋田県は吹奏楽のレベルが高いことで知られています。しかし県北は長く中央・県南に水をあけられている状態で、往年の輝きを知る県北の吹奏楽ファンは歯がゆい思いを否めませんでした。ところが今回のアンコンでは、小・中・一般の3部門で大館市のチームが東北大会(2月11日八戸市)出場を果たしたのです。東北大会出場ということはいくつかある金賞受賞団体の中でも最優秀ということで、特に小学校と一般の部は1チームのみ東北進出ですから文字通り全県一になったわけです。う〜ん、燃えるなぁ。
今回東北大会に進んだ中には当館でステージ練習を行って県大会に臨んだチームもあります。ちなみに、練習等でステージのみ使用の場合は料金が半額になります。どうぞご利用を。とさりげなく文化会館の宣伝をしたところで、有浦小学校(打楽器7重奏)、大館東中学校(フルート3重奏)、大館ウインドアンサンブル(サックス5重奏)、頑張れっ!

■秋川雅史が歴史的快挙
去る1月22日付のオリコン・シングルチャートで、テノール歌手秋川雅史さんの『千の風になって』が首位に立ちました。米良美一『もののけ姫』(最高13位)も及ばなかった、クラシック系のアーティストとしては史上初のシングル1位獲得という快挙です。大晦日の紅白出場が起爆剤となって、発売後8ヶ月を経ての100位圏外からの大躍進でした。
この曲は、世界中で悲嘆にくれる人々を慰撫してきた詩(原詩はアメリカ)を新井満が日本語に訳し作曲、歌唱したもので、秋川さんのカバーによってさらに多くの日本人の心に響くことになりました。「のだめカンタービレ」といい秋川さんといい、クラシックが復権しつつあるようでうれしい限りですが、ぜひ大館の皆さんにも秋川さんの歌声を聴いてもらいたいものです。
昨年から決まっている今春のツアーでは秋田市でも4月に公演が行われますが、現在、秋川さんのコンサートの申し込みは全国から文字通り殺到しているそうです。錦織健で千人入場の実績がある当館も、遅ればせながら秋のツアーに手を挙げています。何十倍という倍率でしょうから相当厳しいものがありますが、これまで会館が培ってきたコンサート業界での伝手をたどって、実現に向け鋭意努力しています。19年度は文化会館開館25周年という記念の年、有言実行となりますかどうか、乞うご期待。 (陽)