『棟方志功が生きていた?!』 (2006/11/03掲載)

みなさんこんにちは。前回も触れましたが、今月十一月二十四日(金)大館市民文化会館大ホールにてわらび座ミュージカル「棟方志功・炎じゃわめぐ」が開催されます。前回の桜町通信では、同じ公演にもかかわらず秋田市文化会館では三五〇〇円、大館市民文化会館では一五〇〇円と入場料が大きく違うのは何故か?!ということを書いていたのですが、せっかく筆がノってきたところで紙面が尽きてしまい、ミュージカルの内容をお知らせしていませんでした。ということで、今回はミュージカルの内容についてのご紹介を少し。

さてこのミュージカル「棟方志功・炎じゃわめぐ」は、タイトルのとおり、青森が生んだ世界的画家である棟方志功と、その人生を支え続けた志功の妻・チヤの人生を描いた物語です。主人公の棟方志功は、わらび座生まれわらび座育ちの名優・安達和平さんが演じています。コメディからシリアスな役まで幅広く演じ分けるわらび座の看板俳優さんで、「アテルイ」や「よろけ養安」の主役の人と言えば、みなさんご存知なのではないかと思います。それにしてもこの安達和平さん演じる今回の志功は、ルックスから何からかなりそっくりで、楽屋から出てきた和平さんを見た中学生が「棟方志功ってまだ生きているんだね」と勘違いしてしまったというエピソードがあるほどです。そしてもう一人の主人公、志功の妻・チヤは、「よろけ養安」でもヒロインを演じた鹿角市八幡平出身の女優・阿部佐和子さんが演じています。彼女については俳優の片岡鶴太郎さんが自身のホームページで評した言葉に尽きます。「なんて素敵なチャーミングな女優さんなのでしょう。志功を支える優しさと強さを素晴らしい感性で表現され、私は胸を打たれ、涙がこみ上げました」 作・齋藤雅文、演出・西川信廣、音楽・飯島優というラインナップに、安達和平、阿部佐和子の二人が演じる志功とチヤ。わらび座がお送りする笑いあり涙ありの素晴らしいミュージカル、この機会をぜひお見逃しなく。まだお席に若干の余裕がございますので、お求めはお早めにどうぞ。

話は変わりますが十一月四日(土)五日(日)は毎年恒例の「昭和名画座vol.4」です。五百円で昭和の名画が四本も観られるお得な企画。「沓掛時次郎遊侠一匹」「人生劇場飛車角と吉良常」「嵐を呼ぶ男」「悪名」の四本立てでお送りします。お誘い合わせの上のご来場お待ちしております。
(山)