これからの文化施設の役割は?(2018/02/16掲載)

 大館市民文化会館とは直接関係の無い話題で恐縮ですが、先日、河合雅司著の『未来の年表〜人口減少日本でこれから起きること〜』(講談社現代新書)を読みました。以下抜粋となりますが、そこには「2020年:女性の過半数が50歳以上となり、出産可能な年齢の女性が大きく減る。2024年:団塊の世代がすべて75歳以上となり、社会保障費が大きく膨らむ。2026年:認知症患者が700万人規模になる。2035年 男性の3人に1人、女性の5人に1人が生涯未婚の「未婚大国」になる。2053年:日本の総人口が1億人を割り込む…」など厳しい現実が書かれていました。「少子高齢化」や「人口減少」は色々な場面で見聞きする言葉ではありますが、ここまで具体的な数字を見てしまうと、強い危機感と不安を覚えずにはいられませんでした。2017年8月時点の日本人の人口は1億2476万9千人なので、これからの約30年の間に日本人が2500万人も減少することとなります。地方都市から先行して減少していくと考えると、秋田県や大館市の未来は…そんなこれからの時代に、我々のような文化施設は何を為すべきか、そしてその未来に生きる子供たちに何を残せるのか、日々一生懸命考えながら仕事をしていきたいと思います。宣伝するわけではありませんが、自分たちの未来を考える上で一読して損はない本かと思います。ご興味がありましたら栗盛記念図書館でぜひ(山)

■2/24(土)25(日)昭和名画座
 2月24日(土)、25日(日)の2日間、中ホールで開催される『昭和名画座』は、両日とも9時上映開始。24日が「秋津温泉」「少年」「心中天網島」「復讐するは我にあり」の順に上映。翌25日は、逆順での上映となります。入場料は、500円で4本全てご覧いただくことができますが、1日で全部観るのは目・首・肩・腰に相当負担が掛かり非常に疲れます。入場当日であれば途中入退場も可能ですので、1本観てから食事に外出するも良し。お弁当持参でゆっくり食べてから残りを観るも良し。1本目を観てから用事を足しに行き、用事が済んだらまた鑑賞なんていうのも、もちろん大丈夫です。ぜひ、ご自分やお友だちの体調とご相談のうえ、心と体に余裕を持って往年の名作映画をご堪能いただければと思います。

■合唱は思いやりの気持ちと心の豊かさを育みます
 大館ジュニアコーラスは、子どもたちに合唱を楽しむ機会を提供するとともに、合唱を通じて仲間たちとの絆や達成感を感じてもらうことを目的として平成17年度に結成された児童合唱団です。例年、秋田市アトリオンで開催される「秋田県合唱祭」や、北秋田市文化会館で開催される「浜辺の歌音楽祭」、そして当館で行われている「大館市民合唱祭」等に参加している他、各施設での慰問演奏や、昨年は比内支援学校さんの「達子森の夏祭り」にも参加させていただきました。現在、市内の各小・中・高校より様々な学年の子どもたちが集まり、いつも一緒になってワイワイと賑やかに楽しく歌っています。とても仲の良いメンバーたちですので、ぜひあなたも一緒に歌ってみませんか?入団前の見学も大歓迎ですので、詳細につきましては文化会館までお気軽にお問い合わせください。お待ちしております。(工)

■3/4(日)落語30
 前回もお知らせしましたが、3月4日(日)は『おおだて特選落語会vol.30~二代立花家橘之助襲名披露公演~』です。記念すべき第30回目のおおだて特選落語会は、立花家橘之助(たちばなや・きつのすけ)、三遊亭歌武蔵(さんゆうてい・うたむさし)、柳家喬太郎(やなぎや・きょうたろう)、そして二つ目の柳家やなぎ(やなぎや・やなぎ)を迎えての開催です。昨年11月に二代立花家橘之助を襲名した小円歌さんの襲名披露公演ということで、橘之助さんの円熟味を増した三味線と話芸を存分にお楽しみください。そして太刀持ち露払いには、歌武蔵さんと喬太郎さんという当代きっての人気落語家のお二人。演芸ファン間違いなく必見の高座です。皆様お誘いあわせの上、ぜひともご来場ください。チケットは全席自由席、一律2500円(当日3000円)。市民文化会館をはじめ、各プレイガイドにて好評発売中です。詳しくは大館市民文化会館0186-49-7066まで(山)