『10回目の落語会は権太楼さんで』 (2006/09/15掲載)

気が付くと神明社の祭典も終わり、気候もすっかり秋めいてきました。大館市民文化会館の事業も今年度予定の半分が終わり、振り返ってみると各事業とも反省点はあれど、総じて好評だったように思います。今年度残り半分の事業もますます元気にみなさんにお届けできればと、スタッフ一同気持ちを新たに頑張っていきたいと思います。

さて、直近の主催事業はというと、間もなく9月23日(土)開催の「おおだて特選落語会vol.10」。平成14年にスタートしたこの事業も、おかげさまでみなさんのご支持をいただきながら今回で10回目を数えるまでになりました。次代を担う若手落語家を中心にした落語会として大館に「落語を聞く文化」が根付くことを目標に頑張ってきましたが、毎回ご来場いただく熱心なファンも徐々にではありますが増えてきており、今後も細々とでも末永く続けていきたい事業です。今回のおおだて特選落語会は、当会2度目の登場となる柳家権太楼師匠、ここ大館でもすっかりお馴染みとなった三遊亭白鳥師匠のお二方をお招きしての開催となります。柳家権太楼師匠は今や落語会を背負って立つ存在と言っても過言ではないでしょう。平成16年以来の登場になりますが、前回が非常に好評だっただけに、今回もどのような落語を聞かせてくれるのか楽しみです。また三遊亭白鳥師匠は今回で4回目の登場となり、当会の最多出演となっています。実力派のお二方の高座を存分にお楽しみいただける番組ですので、ぜひお聞き逃しなく。

と、あんまり宣伝ばっかりしているといやらしいので閑話休題。各事業毎に毎回お客様アンケートを実施しているのですが、この落語会のアンケートでお客様から必ず頂戴するご意見があります。何かというと「出演する噺家だけじゃなく、演目(噺)もポスターやチラシなどに掲載してほしい」と。確かに気持ちはわかります。クラシックのコンサートなどでは、プログラムは事前に決まっていて「誰々が何々を演るんだったら観に行こう」という気持ちになるものですからね。では何故落語は事前に告知しないのか。噺家さんは高座に上がって先ず客席を見渡しマクラへと入っていきます。そしてマクラでお客様を温めつつ、その日のお客様に合った噺を探っていくのです。ですから落語の場合は、極端な言い方をすると、噺家さんが高座に上がって話し出すまで何の噺をするのかわからないということが多々あるわけです。まぁホール落語の場合、当日までには演目がわかっている場合が多いのですが、ポスターやチラシなどの印刷には当然間に合わないわけで、事前にお知らせしないのはそういう理由からなのです。

すっかり長くなってしまいましたがもうひとつだけ宣伝を。11月24日(金)開催のわらび座ミュージカル「棟方志功・炎じゃわめぐ」のチケットが間もなく発売です。9月18日(月)午前9時から大館市民文化会館ほか各プレイガイドで発売です。宝くじの助成により一般1,500円と格安料金でご用意いたしましたので是非お買い求めください。(山)