『夏秋の文化会館事業案内』 (2006/08/04掲載)

■二つのオリジナル企画
九月二日(土)秋田県民会館において、東北電力主催「あなたの街の音楽会」が開催されます。プロのオーケストラ山形交響楽団と地元音楽家が創り上げる地域参画型コンサートです。このコンサートの目玉が、三人の若きピアニストが一楽章ずつ弾き継ぐ服部公一作曲の「コンチェルティーノU」。県内で有望視される三人のピアニストの卵が登場するわけですが、驚くことに三人中二人までが大館からの出演なのです。第一楽章を弾く奥村優美さん(長木小六年)と第三楽章の山内秀介君(大館鳳鳴高一年)。これってけっこうスゴイことです。で、ここから少々我田引水になりますが…、この二人、実は当館自主企画イベント「ピアノマラソン」の常連なのです。さすがに「ピアノマラソン」が育てたとまでは言いませんが。八月六日(日)十時から開催の「第十回ピアノマラソン」にも二人が出演します。他にも、各種コンクールで入賞している人、はるばる他県から参加する人、年齢に関らずピアノ演奏を心から楽しんでいる人など、多彩な出場者がエントリーしています。ぜひ聴きに来てください。入場無料。

八月二十日(日)には、当館オリジナル企画「夏草の詩〜甦る廃校の校歌・中学校編〜」を開催します。昨年の小学校編に続く第二弾で、統廃合で消えた市内十六校の校歌が甦ります。今回はなるべく各校の卒業生に歌っていただく趣向で、一人からそれなりの大コーラスまで、さまざまな形でお送りします。卒業生必聴!大館ジュニアコーラスも出演します。また、特別ゲストとして、今や大館の顔ダックスムーンによるミニコンサートも行います。午後二時開演。入場の際に校歌集実費分として一般四〇〇円を申し受けます(高校生以下無料)。

■三つの公演事業
ただいま発売中のチケットは九月二十三日(土)の「おおだて特選落語会」。個人的にはいま一番好きな落語家、柳家権太楼師匠の再登場です。対するは当落語会最多出場を誇る三遊亭白鳥師匠。予算の厳しい中リーズナブルな料金を死守するおおだて特選落語会を、ぜひご覧ください。決して損はさせません。大人一五〇〇円、小人五〇〇円。
八月十九日に発売開始するのは今年度のクラシックの目玉公演、十月九日(祝)の「ダン・タイ・ソンピアノリサイタル」。一九八〇年のショパンコンクール優勝者です。
十月にはポップスの目玉公演も開催予定です。こちらは八月十五日に発表しますので、会館HPや新聞等をご覧ください。 (陽)