一之輔独演会、チケット発売中(2014/08/15掲載)

 みなさまお盆休みはいかがお過ごしでしょうか。文化会館はお盆も通常営業なので、なんだか他人事のような心持ちでこの原稿を書いているわけですが、みなさんきっとお盆休みなのに忙しく過ごされていることと思います。せっかくのお休みなのに「忙しく」ってのも変な話ですが、それが日本人っぽいといえば日本人ぽいのかななんて思ってみたり。そもそも日本のお盆とは、仏教における盂蘭盆(ウランバナ)の行事(地獄の苦しみをうけている人々をこの世から供養することの功徳によって、その苦しみを救いたいという行事)と、昔からの今の自分があるのはご先祖さまのお陰であると感謝する先祖崇拝の心が合体したものです。ご先祖様は迎え盆の13日(旧暦の7月15日)に迎え火を頼りに家に帰ってきて、二泊三日で生まれ育った家でのんびり過ごします。昔はご先祖様を偲んで、お盆には親戚の人が集まったのが一般的でしたが、核家族化が当たり前になって、古き良き風習は薄れてきている感じがします。お墓参りもなかなか行かなくなってきているこのご時勢、せめてお盆くらいは、ご先祖様と一緒に過ごしてあげたいような気がします。やはり良き風習はこれからも大切に守っていきたいものですよね。


■一之輔独演会

 さて、相変わらずの余談はこれくらいにして本題です。桜町通信でも何度かお知らせしておりますが『おおだて特選落語会vol.23〜春風亭一之輔独演会〜』は9月5日(金)18時30分開演、大館市民文化会館中ホールにて開催です。今回は落語ファンなら今絶対聴いておくべき落語家である春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)をお迎えします。飄々とした風貌で口跡鮮やかに語られるスケールの大きな落語、時に顔色一つ変えずにするっと発せられる程よい毒を秘めたくすぐりが絶品。真打昇進時にあの柳家小三治も大絶賛したその才能をぜひお楽しみください。

 一之輔さんだけでも楽しみな今回ですが、実はもうひとり落語家さんをお迎えします。その落語家さんの名前は柳家花ごめ(やなぎや・かごめ)。2009年に柳家花緑(やなぎや・かろく)に入門。前座名はまめ緑(まめろく)。2014年6月に二つ目昇進し花ごめに改名。先日二つ目に昇進したばかりのフレッシュな女流落語家さんですが、考えてみれば当会として女流落語家をお迎えするのは初めてのことなので楽しみですね。

 ところで花ごめさん、実はここ大館にゆかりがあるんです。花ごめさんは千葉県出身の28歳で本名は中田晶子。お父様は千葉で動物病院を営む獣医さん。落語家を志したその心は「落語は究極の一人演劇」。花ごめさんをよく知る方によると、小さい頃からよく本を読んでいた大人しい感じの女の子で、「噺家になる」と聞いた時はビックリしたんだそうです。で、どんなゆかりがあるのかといいますと、前述の「花ごめさんをよく知る方」というのは、現商工会議所会頭の中田直文氏なんですね。お父様が中田直文氏の弟さんということで、花ごめさんは姪御さんにあたります。そんなご縁もあって今回お迎えすることになったわけですが、マリンバの布谷史人さんしかり、ヴァイオリンの佐藤久成さんしかり、地元にゆかりのある方々はどんどん応援していきたいものです。みなさんもこれを機に、花ごめさんをぜひ応援していただけると嬉しいですね。『おおだて特選落語会vol.23〜春風亭一之輔独演会〜』は9月5日(金)18時30分開演。チケットは全席自由席、一般2000円、高校生以下500円(当日各500円増)。各プレイガイドにて好評発売中ですので、みなさまお誘いあわせの上ご来場くださいますようご案内申し上げます。


■宝塚宙組のベルばら

 9月18日(木)開催の『宝塚歌劇宙(そら)組大館公演〜ベルサイユのばら〜フェルゼンとマリー・アントワネット編』ですが、S席の残席が少なくなってきました。A席はまだ若干余裕がございますが、お求めの際はお早目にお願いいたします。チケットは全席指定。S席7000円、A席6000円。大館市民文化会館をはじめ各プレイガイドにて購入できますので、詳しくは会館(0186-49-7066)までお問い合わせください。


■ベンチャーズ

 『ベンチャーズ・ジャパンツアー2014』は8月24日(日)17時30分開演、大館市民文化会館大ホールにて開催です。結成55周年記念ツアーをお見逃しなく。チケットは全席指定席、一律5500円。各プレイガイドにてチケット好評発売中です。会館友の会会員の方は割引がございますので詳しくは会館まで(山)