本年もよろしくお願いいたします(2014/01/03掲載)


 あけましておめでとうございます。おかげさまでこの桜町通信も200回を超え、だいぶ皆様にも認知されてきたように感じます。「桜町通信楽しみにしてるよ」と声を掛けていただくこともしばしばで、とても有難いことだと感謝すると同時に、ヘタなことは書けないなと改めて身の引き締まる思いでおります。今年も大館市民文化会館自主事業情報を中心に、リラックスした会館ネタをお届けして参ります。本年も大館市民文化会館と桜町通信をよろしくお願い申し上げます。


■劇場って必要ですよね?

 先日、友人と無駄話をしていたときのこと。私が何気なく「会館も古くなっちゃってさ、あちこち修理修理で金がかかって大変だよ」とこぼしたら、その友人「じゃぁ、会館なんて無くしちゃえばいいんじゃない?」とひとこと。友人としては何気なく言った言葉だったと思うのですが、一般的には会館の必要性なんてそんなもんなのかなぁと、なかなかに悲しい思いをした瞬間でありました。確かに舞台芸術は観なくても死にませんし、観たって満腹にはなりません。ライフラインが滞ると生活に支障がでますが、ホールを閉めたからって日常生活に支障はありません。そういう意味で舞台芸術やホールは生活必需品じゃないってのはその通りだと思うんです。だからって「本当にそれでいいんですか?」ってことなんですけどね。みなさんはどうお考えでしょうか。


■ニューイヤーコンサート

 本来「ニューイヤーコンサート」といえばウィーンフィル。毎年1月1日に新年を祝ってウィーン楽友協会の大ホールで行なわれるコンサートです。その演奏はライブで世界50カ国以上に中継され、世界中の人々が新年の華やかなコンサートを楽しむお正月恒例の一大イベントですよね。ウィーンで過ごす年末年始は、大晦日の夜に国立歌劇場で「こうもり」を、そして元日の昼に「ニューイヤーコンサート」を聴くのが最高の贅沢なのだとか。とはいえ、ウィーンでお正月を過ごすなんてセレブな真似はなかなかできませんし、そもそも入手が極めて困難なチケットですから、おとなしくテレビで…というのが賢い選択なのかもしれませんね。

 さて、本家ニューイヤーコンサートの話はこれくらいにして、大館の「ニューイヤーコンサート」の話。もちろんウィーンフィルではありませんし、美しき青きドナウからラデツキーの流れもみんなで手拍子もありませんが、年明け早々、東フィルの素晴らしい演奏が堪能できるコンサートが大館で聴けます。何度も告知しているので、少々うんざりされるかもしれませんが、まだまだチケットが残っているのでしつこく宣伝しますよ。1月12日(日)は宝くじ文化公演『東京フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサート』です。会館大ホールにて、13時半開場、14時開演。チケットは全席自由席で一般3000円、高校生以下1500円(当日各500円増)です。宝くじの助成金により入場料金がお安く設定されていますので、とってもお得なコンサートです。指揮者には渡邊一正、ソリストにヴァイオリニストの川久保賜紀を迎えて、モーツァルト「フィガロの結婚」序曲、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲二長調」、ベートーヴェン「交響曲第7番イ長調」というプログラムを予定しています。

 前回の桜町通信では「チケット買ってください」なんて、恥ずかしげもなく泣きの文章を書いてしまったので少々反省しているのですが、実際まだチケットが残っているので気が気ではありません。宝くじ文化公演というのは、文字通り宝くじの助成によって開催する公演なのですが、同県内2つのホールで同じ催物を開催する決まりになっています。今回は11日が秋田市文化会館、12日が大館市民文化会館というスケジュールで、実は既に秋田市の公演は完売しているんですね。それを考えると、ちょっとした悔しさだったり寂しさだったり、まぁいろんな思いが胸をよぎるわけですが、それはさておき、あと一週間、みなさんにご来場いただけるよう頑張っていきたいと思います。みなさま是非お誘いあわせの上ご来場ください。お問い合わせは大館市民文化会館(0186−49−7066)までどうぞ。(山)