参加者募集中(2013/06/21掲載)


■弘前交響楽団

 とうとう1ヵ月を切りました。『弘前交響楽団2013サマーコンサート』は7月14日(日)14時、大館市民文化会館大ホールにて開演です。チケットは、全席自由席、一般1000円、高校生以下500円、未就学児無料で、大館市民文化会館をはじめ、各プレイガイドにて好評発売中です。お時間がございましたらぜひ遊びに来てくださいね。

 さて前回の桜町通信でも書いたのですが、今回のコンサートでは「わたしもマエストロ」という指揮者体験コーナーを実施します。これは、おなじみの名曲の一部をお客様に指揮してもらおうという企画なのですが、今回はベートーヴェンの「運命」を取り上げる予定です。「運命」といえば、冒頭のフレーズ「ジャジャジャジャーン!」が有名ですよね。誰もが一度は耳にしたことがあるというくらい、最も有名なクラシックの曲のひとつだと思います。

 ところでこの「運命」という“通称”の由来をご存知でしょうか。弟子であるアントン・シントラーの「冒頭の4つの音は何を示すのか」という質問に対し、「このように運命は扉をたたく」とベートーヴェンが答えたというエピソードが由来と言われています。まぁこれも有名な話ではあるわけですが、実はこのシントラーの発言、必ずしもこの作品の本質を表しているものではないとされ、「運命」という名称で呼ぶことは適当でないとも考えられているのです。というのもこのシントラーさん、現在ではベートーヴェン研究における最大の汚点として悪名をとどろかせている存在でありまして。1840年に出版されたシントラーの『ベートーヴェンの生涯』は、後のベートーヴェン解釈において多大な影響を及ぼした著書だったのですが、後の研究によるとその多くの記述が捏造で、ベートーヴェンとの関係も誇張されていることが明らかになってしまったのです。それに加えて、聴覚を完全に失った晩年のベートーベンが、主にコミュニケーションの手段としていた筆談ノート(学術的に非常に貴重な資料とされる)を、自らの著書に折り合いをつけるために廃棄処分にし、自分に都合よく改ざんした事実も判明してしまいます。当時のシントラーさんからすれば、師匠の名声を使ってひと山当てようなんて思いだったのかもしれませんが、ウソはいずれバレるんですね。私も多くを望まず正直に生きようなんて思ってみる今日この頃です。

 ということで相変わらず話の脱線が酷い私です。そうです。指揮者体験コーナー「わたしもマエストロ」の話です。現在も指揮体験希望者募集中です。募集定員は3名。年齢性別は問いません。演奏曲目はベートーヴェンの交響曲第5番「運命」。第一楽章の冒頭から約1分程度です。当日は第1部の中で登壇し、二拍子の基本をおさらいしてから実際にオーケストラを指揮していただく流れです。申込みの締切は6月30日。今ならまだ間に合います。弘前交響楽団のホームページからお申し込みください。みなさまのご応募お待ちしています(山)


■ピアノマラソン

 8月4日(日)午前10時開催の『第24回スタインウェイ・ピアノマラソン』ですが、いよいよ参加申込受付が始まりました。改めて考えてみると、個人的に大ホールを借りてスタインウェイを弾く場合、数万円の経費が必要となるのですが、それが1コイン500円で弾けるなんて夢のような話だと思いませんか?しかも、そのステージは今までに数々の名だたる演奏家たちが聴衆を魅了してきた夢の舞台なのですから。きっと、あなたもこの同じ舞台でスタインウェイを演奏することによって、自分の中の"何か"が変わるはずです。参加の条件は、ピアノを弾くのが好きなことだけ(初心者大歓迎)。参加料は1人(組)1回の出演が500円で、申し込みの締め切りは7月10日(水)までです。たくさんのご参加をお待ちしております。


■チケット好評発売中

 8月20日(火)18時30分開催の『南こうせつコンサート』、8月23日(金)18時30分開催の『布谷史人マリンバコンサート』、どちらもチケット好評発売中です。お近くのプレイガイドにてお早めにお買い求めください。詳しくは大館市民文化会館(0186−49−7066)までお問い合わせください(工)