3月はさよならの季節、それでも自主事業に追われる日々は続く
(2013/03/15掲載)


 文化会館友の会の25年度会員募集中です。オーケストラあります。わらび座のミュージカルあります。ポップスももちろんあります(以上、予定です)。


■話題の『毎アル』本日上映!

 長編ドキュメンタリー映画で世界に名を知られる関口祐加監督が、アルツハイマーと診断された母親との日々を撮り続け、ユーチューブにアップして大評判。それを劇場用に構成したのが『毎日がアルツハイマー』、略して『毎アル』です。このお母さんがなかなか面白いキャラクターで、涙あり笑いありの作品に仕上がりました。

 自分が、あるいは家族がアルツハイマーに侵されるというのが相当に厳しい状況であることは間違いないですが、それでもこの映画を観て元気が出たという人が後を絶ちません。中高年ともなれば自分が認知症になることを恐れる気持ちは誰しも持っていることでしょう。この映画にはそんな不安や心配の緩和作用があるようです。

 長編動画『毎日がアルツハイマー』、本日中ホールで、午後2時30分と4時30分、そして7時からの3回上映します。当日券は1300円ですが、正午までに文化会館に電話予約していただければ、前売り料金の1000円で取り置きをします。文化会館49・7066までどうぞ。


■チューリップが青春だった頃

 拓郎、陽水、ユーミン、中島みゆき…、70年代から80年代にかけて、それまでのフォークにロックのテイストを加えた(あるいはポップス寄りな)音楽が、ニューミュージックと名付けられて時代を席巻しました。50代60代にとってニューミュージックは青春の音楽、ですよね。

 中でもチューリップはオフコースと並んで、当時の女の子が中毒しやすいグループでした。♪あぁ、だから今夜だけは君を抱いていたい(心の旅)、♪君の心へ続く長い一本道は(青春の影)、♪ほんの小さな出来事に愛は傷ついて(サボテンの花)、♪わがままは男の罪、それを許さないのは女の罪(虹とスニーカーの頃)……と歌い出しの歌詞を並べるだけで、時代が立ち上がってくるようです。

 これらの曲の作詞作曲を手掛け、今もソロ活動を続ける財津和夫。3月30日の大館公演はいよいよ半月後に迫りました。チケットの売れ行きは比較的順調でしたが、このところ動きが鈍くなってきました。残り席数はおよそ100といったところです。

 この数字、微妙なんですよねぇ。このまま弱含みで推移すると当日券が出る可能性があります。売り切れる可能性もあります。こういう状況で困るのは、電話の問い合わせにどう答えるか。当日券出ると思います、なんて言って実はなかったりしたら、当日はクレーム対応に追われます。 確認です。指定席の(自由席でも同じですが)公演は、チケットが売り切れたら販売はお終いです。当日券があるかないかは、当日まで分かりません。ということで、これからチケットをお求めの方は、文化会館か各プレイガイドに電話で確認してから行くことをお勧めします。端的に言うなら、どうぞお早めに。


■さよならの季節

 97年に文教振興事業団が設立され、スタート時の職員として採用されてから16年。この3月で定年を迎えることになりました。大館樹海ドームで4年、文化会館には12年勤めたことになります。

 いつも、いい時にいいポジションに居させてもらったと思います。仕事だからきつい時もあったはずですが、思い起こすと楽しいことしか浮かんできません。たくさんの方から、何度も何度も応援や励ましの声を頂戴しました。イベントの際は決まって献身的に協力してくれる人たちが現れました。時にお叱りを受けることも、振り返ると自分のためになったとありがたく思えます。物故いされた方も含め、数えきれないほどの方にお世話になりました。一人一人名前を挙げる余裕はありませんが、本当にありがとうございました。

 紙面を私物化するようで気が引けますが、最後に一つだけ。イベントを企画する時私はいつも、97年に数え二十歳で突然世を去った、年の離れた友人に喜んでもらえるかどうかを指針にして来たように思います。いつかその時がきたら、ぜひ聞いてみたいものです。ヒデ、楽しんでもらえたかな?

 皆さん、またどこかでお会いしましょう。それまでどうぞお元気で。  (陽)