名作映画と珠玉の話芸 (2013/02/15掲載)


■昭和名画座いよいよ来週

 いよいよ来週22日(金)から24日(日)の3日間、文化会館中ホールにおいて『昭和名画座』が開催されます。

 上映作品は、逃亡犯と刑事の緊迫感溢れるやりとりが手に汗握る『張込み』、自身の不倫発覚を恐れて証言を拒否し、その嘘に翻弄されていく男を描いた『黒い画集・あるサラリーマンの証言』、巨大病院の権力闘争を描き、田宮二郎、東野英治郎、田村高廣など、豪華キャストが出演する『白い巨塔』、貧しさから罪を犯した男と、貧しさゆえに犯人から受けた恩を忘れずにいた女、そして犯人を執念深く追いかける刑事たちの思惑が複雑に絡み合った見応えのある『飢餓海峡』の4作品です。22日は白い巨塔・張込み・黒い画集、23日が飢餓海峡・白い巨塔・張込み。そして最終日の24日は黒い画集・飢餓海峡・白い巨塔の順で、いずれの日も3本立てで10時上映開始です。

 入場料は500円(1日通し券)で、入場当日内であれば出入りは自由(ただし、チケットの半券が必要)です。また、昼食を食べるための暖かい部屋もご用意しておりますので、どうぞお弁当持参でご来場ください。もちろん、出入り自由なので館外に出て外食してから再入場というのも可能です。とにかく、1日たっぷりとご堪能いただけます。

 近頃、DVDやブルーレイだけでなくインターネットやスマートフォン等で、どこでも手軽に映画を楽しめる世の中になりました。もちろん、とても便利で私も利用しているのですが、どうにもスマホの小さい画面で観ていると感情移入できないんですよね。まぁ、画面が小さいので当たり前というか仕方のないことなのですが、やっぱり思いっきり楽しみたい映画は、スクリーンに限る!と声を大にして言いたいです。なんてことを書きながら私、今すぐにでも映画館に行きたい衝動に駆られてしまっています(笑)。

 それでは皆様、往年の名作映画をスクリーンで堪能できる『昭和名画座』を、お時間が許す限りお楽しみください。(工)


■江戸のまちより

 こんにちは(山)です。実は今、東京のホテルでこの原稿を…なんて去年も同じような書き出しをしたような記憶がうっすらとありますが、それはさておき。今年もまた全国公立文化施設協会のアートマネジメント研修会にて勉強させていただいています。

 アートとは何か。芸術性が高いとは何か。携わる人間はそれを噛み砕いて説明できるのか。結局、芸術は主観の世界であり、それを定義付けることの無意味さは百も承知と思いつつ、それでもなお携わる人間の責任として、説明できる言葉を持つのと持たないのでは大きく違うと思ってみたり。公共ホールのスタッフという立場で舞台芸術に携わる人間として、様々な思いが溢れてホテルの部屋で独り悶々としていたりしますが、これを語り始めると本当に朝までかかるのでやめておくことにします。

 さて相変わらず雑談が長くなってしまいました。前回も書きましたがしつこく告知させてください。来月3月3日(日)は「おおだて特選落語会vol.20〜落語教育委員会〜」。大館市民文化会館中ホールにて18時30分開演です。当会初お目見えの殿下こと柳家喜多八、当会2度目の登場となる三遊亭歌武蔵、そして御馴染み柳家喬太郎の御三方をお迎えします。落語会にもかかわらず、オープニングにはコントまで披露してしまうという落語教育委員会。もちろん落語をたっぷりとお送りするのは言うまでもありませんが、色の違う3人が織りなす絶妙なハーモニーを存分にお楽しみいただける会です。チケットは大人2500円、高校生以下1000円(当日各500円増)。大館市民文化会館はじめ各プレイガイドにて好評発売中です。詳しくは大館市民文化会館までお問い合わせください。みなさまお誘いあわせの上、お運びの程お待ちしております。(山)