三若を聴いて冬を乗り切ろう (2013/01/25掲載)


■爆弾低気圧に会う

 1月14日成人の日、出張で東京に入りました。爆弾低気圧で関東が大雪に見舞われ交通がマヒ状態に陥ったあの日に。秋田ならなんてことのない積雪ですが、都心で8センチというのは自然災害になっちゃうんですね。たしかに昼頃から雪に変わってみるみる積もっていきましたが。

 爆弾低気圧という言葉、最近になって急に耳にするようになりました。ググってみると、気象庁では爆弾ということばを嫌って「急激に発達する低気圧」という表現をしているそうで、それなら冬場の日本海側ではお馴染みの現象ではありませんか。

 私としては雪が降るのは構わないのですが、地面が冷えていないのでグシャグシャの氷水状態になっているのには閉口しました。それにしても相変わらず東京の人の雪道の歩き方は下手。翌朝、百メートル位の間で転倒する人を3人見ました。坂道が結構多い東京で、底がツルツルの靴で凍った歩道を歩く神経がまず分かりませんが、だいたい彼等彼女等は雪靴なんて持っていないんですよね。せめて長靴を履けばいいのに。

 実は昨年11月に札幌へ出張に行った時にも爆弾低気圧に遭遇しています。この時はまさかの暴風雪で北海道から脱出する手段がなくなり、帰りが1日延びてしまいました。JRのフリーパスで行ったので、その日は動いている函館本線で小樽まで往復し「石狩挽歌」の世界を堪能してきました。朝里の浜に降り立つ気にはなれませんでしたが。

 というわけで、出張時連続で爆弾低気圧に見舞われた私は現在、局地的に「嵐を呼ぶ男」と呼ばれています。爆弾男じゃなくて良かったです。


■三若独演会、訂正とお詫びと最後のお知らせ

 1月27日(日)開催のおおだて特選落語会特別編「桂三若秋田情熱ひとり会in大館」は、午後1時30分開場、2時開演です。実は、大館市民文化会館ホームページの自主事業のバナー広告に間違って6時開演とお知らせしていました。お詫びして訂正いたします。ホームページの「今月の予定」や、当然ながらポスター・チラシおよびチケットには正しい時間が載っていますので多分大丈夫かと思いますが…。とにかく皆さん、くれぐれもお間違いのないようにお願いします。

 それにしても、朝日新聞から問い合わせがあるまで誰からも指摘がなかったとは、文化会館のHPは見てもらっているのだろうかと、逆に心配になります。

 2011年に吉本興業創立百周年記念企画として始まった「あなたの街に住みますプロジェクト」で秋田に移り住んだ桂三若さん。大車輪の活躍で地域を盛り上げ、「地元に住みます芸人」のナンバーワンを決める第1回「日本元気大賞」でみごとグランプリを獲得したのはまだ記憶に新しいところだと思います。秋田県がらみで第1回の受賞者といえば芥川賞の石川達三以来か、って古すぎるか。

 とにかく三枝改め文枝一門の逸材が秋田県を本拠に活動してくれているのはありがたいこと。みんなで応援しましょう。応援といっても、飛び切りいきのいい落語を聴いて笑ってりゃいいのですから楽なもんです。いいですよぉ、三若さん。

 そんなわけで「桂三若秋田情熱ひとり会in大館」、くどいようですがあさっての1月27日(日)午後2時、大館市民文化会館中ホールでめでたく開演です。木戸銭は一律で前売りが2千円、当日券は2500円です。チケットまだあります。明日までに文化会館へ電話予約していただければ、当日引き換えでも前売り料金で取り置きします。お正月はやっぱり落語、ですよね。(陽)