文化会館も秋から冬へ (2012/10/19掲載)


■秋の夜長を室内楽で

 しつこいようですが、今月3日の歌劇「トスカ」。本当に素晴らしい舞台でした。舞台は勿論のこと、お客様のスタンディングオベーションとブラヴォーの嵐は感動的ですらありました。実は今回の連携先でもある「つくばノバホール」での同公演にもお邪魔したのですが、お客様の反応は大館のほうが圧倒的に良かったように思います。意外に思うかもしれませんが、大館のお客様はそれなりに質が高いんですよ。自信を持ってホールにいらしてください。

 さて告知を少々。本日19時より大館市民文化会館大ホールで「ウィーン・フーゴ・ヴォルフ三重奏団」を開催します。今回はウィーンフィル元コンサートマスターのダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)を中心に、90年チャイコフスキーコンクールチェロ部門優勝者のグスタフ・リヴィニウスをチェロ、94年の同コンクール特別賞受賞のウォルター・デラハントをピアノに迎えての公演です。プログラムはメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第2番ほか多彩な楽曲をお届けする予定ですのでお楽しみに。当日券は本日17時より一般3500円、大学生以下は無料(身分証提示)で販売します。ぜひ大館市民文化会館窓口でお求めください。ちなみにリヴィニウス氏は、チェロ部門が設けられた第2回(1962年)以来今までに11人しかいない優勝者のうちのひとり。凄いですよね。90年のチャイコンといえば、ヴァイオリンの諏訪内晶子さんが優勝した年でもあります。

 ところで、今回で17回目を迎えるこのコンサートは、97年に市民有志による「ウィーンフィルメンバーによる室内楽を楽しむ会」が立ち上げたもので、質の高い室内楽を提供する数少ない企画として定着しているものです。室内楽はあまり集客力の高いジャンルではないので、市民有志によって15年も続けられていることは、本当に素晴らしいことだと思います。大いなる敬意とともに、我々も出来得る限り応援したいと思うので、今後もぜひ頑張ってほしいものです。ということで、本日19時開演「ウィーン・フーゴ・ヴォルフ三重奏団」。皆様お誘いあわせの上、ぜひご来場くださいませ(山)


■冬のピアノマラソン、受付開始!

 師走の恒例行事となりました『冬のピアノマラソン』、今回は12月16日(日)午前10時開演予定です。

 振り返ってみると、平成13年12月13日に産声を上げたピアノマラソンも今回で23回目。あの、手探り状態で始めた第1回目の事は、決して忘れることができません。というか、あの時の失敗や経験があったからこそ、今のピアノマラソンがあるのです。当時は、全てが初めての事で、約70人にも及ぶ参加者の本番時間とリハーサル時間の兼ね合いや、出入りの時間が何分必要かなんて、想像もできませんでした。それでも、なんとかプログラムを完成させ、いよいよ本番当日。いざ蓋を開けてみると、欠席者が出て10分早くなった、いや、今度は20分遅れた等々、次々と起こるハプニングに右往左往し、終始走りまくりの汗垂れ流し状態。参加者の演奏を楽しむ余裕なんて、全くありませんでした。

 とまぁ、こんな貴重な(悲惨な?)経験があったからこそ、プログラムを組むのに必要なそれぞれの時間を、まるでパズルを組み上げていくかの如く計算できるようになり、現在のほぼ時間通りのピアノマラソンへと進化したのです。

 ということで、参加ご希望の方は、10月22日(月)から11月19日(月)までに、申込用紙に必要事項記入のうえ、市民文化会館までお気軽にお申し込みください。参加料は、1人(組)1回の出演で500円。参加の条件は、ピアノが演奏できること。もちろん、演奏レベルや経験年数等は関係ありません。あなたも、ぜひこの機会に憧れのスタインウェイで演奏してみませんか?(工)


■もうひとつお知らせ

 諸事情によりなかなか決まっていなかった今年度のポップス系コンサート。来年3月30日(土)18時30分開演「財津和夫LIVE&TALK 2013」にやっと決定しました。詳細は追ってお知らせいたしますので、今しばらくお待ちください(山)