夏から秋へ (2012/08/17掲載)


■詩のボクシングで金メダルを

 終わってみれば日本チーム史上最多38個のメダルを獲得したロンドンオリンピック。連日の暑さと観戦疲れで体調を崩す方が増えているとかいないとか。お盆に入り、暑さも幾分落ち着いてきたとはいえ、まだまだ残暑の厳しい日が続きそうです。皆さまくれぐれもご自愛くださいませ。

 さて、そのロンドンオリンピック、男子ボクシングミドル級では、村田諒太選手が東京オリンピック以来2人目48年ぶりの金メダルを獲得しましたが、来月は大館市民文化会館でもボクシングのゴングが鳴ります。文化会館のボクシングといえば「詩のボクシング」。話の展開が少々強引だということはさておき、何度も書いてる気がするので恐縮なのですが、ご存知ない方のために少々説明すると「詩のボクシング」は、ボクシングに見立てたステージ上で、2人の朗読者が自作の詩を朗読し、どちらの朗読者の声と言葉がより観客の心に届いたかを競う「声と言葉のスポーツ」です。先月7月13日の高校生対象ワークショップもなかなかの盛り上がりを見せましたが、いよいよその秋田大会が来月に迫りました。9月15日(土)13時から「詩のボクシングワークショップ」、15時30分から「詩のボクシング第4回秋田大会」を、それぞれ大館市民文化会館中ホールにて開催いたします。10月27日に行われる全国大会は今年で12回目で、秋田大会は全国大会の予選という位置づけです。現在参加者募集中で、秋田大会の優勝者には全国大会への出場権と往復の旅行券が与えられますので、みなさまのご参加お待ちしております。ワークショップのみ大会のみの参加も可能です。もちろん大会は参加でなく観戦することもできます。全席自由席で入場料金は500円。詳しくは大館市民文化会館49−7066までお問い合わせください。(山)


■夏の音楽点描

 お盆が過ぎれば秋田はもう秋でしょう。さあ芸術の秋。その前に、大館のこの夏の音楽、特に若い人たちの頑張りを点描しておきましょう。

 8月8日、洗足学園大学院生藤田真千子さんのフルートリサイタルがありました。指導を受けるN響の菅原潤氏による司会と助演というぜいたくさで、しかも無料。整理券がなくなる人気でした。

 8月12日の「第22回ピアノマラソン」には69組73名が出場しました。県外からの参加は珍しくないですが、今回はなんと海外から参加者が。ニューヨークからのY君10歳。ま、お母さんの里帰りについてきたんですが。これがまあ驚くほど上手い、しっかり音楽の流れをつかんだ演奏でした。プログラムのコメントを見たら、今年1月にアメリカのクレシェンド国際音楽コンクールで1位になり、カーネギーホールで演奏したとか。大館にゆかりのある音楽家の卵がまたひとり。Y君、いつかプロになる日が来たらぜひ大館市民文化会館でデビューリサイタルをしようね。

 同じ12日はゼロダテの「赤湯フェス野外コンサート」もあって随分盛り上がったようです。大沢しのぶとОМT14や、ゼロダテアーティストのサイトウタクヤ、本城奈々などに混じり、紗良&真由のユニットSky Marineのラストステージが。これは観たかった…。

 気を取り直してこれからのことを少し。10月27日(土)には若手による「ピアノ・トリオの夕べ」があります。モーツァルトとメンデルスゾーンの名曲を演奏します。高校時代からピアノマラソンの常連で顔なじみの村上瑠衣さんが仲間と行うコンサート。応援しなくては。それはともかくピアノトリオっていいですよね、親密でかつ華やかで。文化会館でチケット発売中。

 9月29日の「渡海千津子ソプラノリサイタル」と10月3日『バーデン市劇場のオペラ「トスカ」』も好評発売中。文化会館の主催事業ではプレミアム商品券も使えます。ぜひどうぞ。 (陽)