春の自主事業毎月あります (2012/02/17掲載)


 昨年3月当館での小林研一郎指揮の都響公演では、小山実稚恵さんによるショパンのピアの協奏曲第1番が演奏されました。小山さんはピアノの2大コンクール、ショパンとチャイコフスキーの両方に入賞した唯一の日本人です。当然、当館としてはショパンの次はチャイコフスキーの協奏曲を、と思っていました。でもそれを、同じメンバーでこの3月にという話があった時にはさすがに余裕がなく断念せざるを得ませんでした。それが、3月10日(土)に秋田県民会館で開催されます。コバケンの十八番中の十八番、チャイコフスキーの交響曲第5番もチョーお勧めです。当館でもチケット販売しています。その他、能代での千住真理子、北秋田市での柴田三兄妹など注目公演のチケットも取り扱い中です。

 と、よその公演ばかり宣伝するのは面白くないので、当館の公演案内を3本立てで。こちらも自信のラインナップですが、この時期3本あるっていうのもすごいですね。


■桜町通信東京出張所

 今回の桜町通信は東京からお送りしております。出張のため東京に来ておりまして、新宿のホテルでせっせとこの原稿を書いているところでございます。それはさておき、都会に対する憧れとかそういう気持ちは特に持ち合わせていない私ですが、ひとつだけ羨ましいと思っていることがありまして。実は昨日、六本木の某ライブハウスで「正蔵・馬石・一之輔の会」という落語会を観てきたんですが、東京ではほぼ百パーセント毎日どこかで何かしらの落語会が開催されているんですね。もちろん東京には末広亭、鈴本、浅草演芸場、池袋演芸場という、所謂「寄席」という定席がありますから、当たり前といえば当たり前なんですが、寄席に限らずあちこちのホールや小劇場、ライブハウスなんかで日々様々な落語会が開催されていて、お金と時間と体力さえあれば、365日毎日毎日生の落語を観ることができる環境なわけです。そういう面ではやはり羨ましいなぁと思うわけで。まぁ確かに地方都市にそういう環境を求めるのは酷な話ですけれど、少しでも鑑賞機会…もちろん落語に限らずいろんな舞台の鑑賞機会が増えればいいなと思いますし、そのためには我々がもっともっと頑張っていかなければな…と落語を聴きつつも気持ちを新たにした東京の夜…というところで本題です。

相変わらずの告知で恐縮ですが、ご存知「おおだて特選落語会17〜立川志らく独演会〜」。3月24日(土)18時30分開演、中ホールでの開催です。出演はタイトルのとおり立川志らくさん。昨年亡くなった5代目立川談志のお弟子さんです。なかなかチケットの取れない落語家さんのひとりですから必見ですよ。チケットは好評発売中。お求めはお早めに。(山)


■『週末よしもと』がやってくる

 来る4月15日(日)11時30分より、文化会館大ホールにおいて『週末よしもと・笑顔満開!春のお笑い祭りイン大館』を開催します。出演は、いずれもテレビで大活躍のロザン、トータルテンボス、平成ノブシコブシ、はんにゃ、楽しんご、椿鬼奴の皆さんです(都合により変更の場合あり)。

 入場料は全席指定3500円(当日4000円)、当館および各プレイガイドにて絶賛発売中です。ぜひお早めにお買い求めいただき、日頃の忙しい日常を忘れて楽しいひとときをお過ごしください。(工)


■マリア・フォシュストローム発売

 北欧スウェーデンといえば、歌の王国。世界のトップ・アンサンブルは今やスウェーデン放送合唱団だし、ソロ歌手でもビルギット・ニルソンやアンナ・ラーソンなど女性歌手の活躍が目立ちます。ま、体格すごいですからね。

 そんなスウェーデンから近頃メキメキと頭角を現しているのがアルトのマリア・フォシュストローム。イェーテボリ少年合唱団を国内一にまで育て上げた指揮者としての才能も大したものですが、一昨年に発売したアルバム「マーラー・ソングズ」や昨年の「カレイドスコープ」が各方面から絶賛され、ステージでも大車輪の活躍を始めています。

 このマリアさんの歌声に心底感動した鹿角市の作山幸夫さんが実行委員会を立ち上げて、5月22日(火)午後7時から大館市民文化会館大ホールでリサイタルを開催します。深みのあるアルトの歌声をぜひお聴きください、すごいですよお。

 「北欧からの贈り物〜マリア・フォシュストロームアルトリサイタル」は全席自由席、一般3000円です。そして、若い人たちに世界レベルの歌声をぜひ聴いてもらいたいということで、小中高生はなんと無料です。発売は今月26日(日)、各プレイガイドでお求めください。小中高生もプレイガイドでチケットをもらってください。お問い合わせは大館市民文化会館、電話0186(49)7066までどうぞ。(陽)