年末はピアノマラソンへどうぞ (2011/12/16掲載)


■おかげさまで10周年

 2001年12月23日、小山実稚恵さんが選定した当館のスタインウェイを多くの人に弾いてもらおうと始まったピアノマラソンも、今回で丸10年。これまでに参加していただいた1653人の皆さん、ご来場の皆さん、本当にありがとうございました。皆様に支えられてピアノマラソンはここまで来ることができました。

 そんなメモリアルとなる今回の出演者数は79組80人(16日現在)で、時間を当初予定より30分繰り上げて開演いたします。どなた様もどうかお間違えの無いように。

 第21回ピアノマラソンはあさって18日(日)、大ホールにて9時30分開演、入場無料です。当日は大館ジュニアコーラスも出演いたします。どうぞお楽しみに。(工)


■津軽三味線公演のあとで

 12月11日の『弘前大学津軽三味線サークル大館公演』はお蔭さまで満員のお客様をお迎えすることができました。2月に続いて今年2回目ながら再度の満員御礼。津軽三味線の魅力なのか、ワンコイン500円という価格なのか、はたまた前回公演が記憶に新しかったからか、いくつもの要素が絡まりあっての人気だったのでしょう。学生たちも持てる力をステージで出し切れたと思います。ご来場くださいました皆さま、ありがとうございました。

 で、今回のコンサートではいくつかの問題点も浮き彫りにされたわけで、そのことを。

 その@「新聞に売切れって書いてないじゃないか」

 ちなみに本番当日の残券、つまり当日券はわずかに10数枚。前回ほどではありませんが当日券を買えない方が大勢いました。最後の1週間の売れ行きはすごかったですが、当日までチケットが残ってはいたのでマスコミ等で売切れの案内はしていません。何日か前に売切れたら、記事にしてもらうなり広告を出すなりして新聞に載せることもできたでしょうが。会館に電話をするとか会館のブログを見てくれれば、とも思いますが、そんなことを言ったら火に油を注ぐ結果は目に見えているし。でも、さんざん文句を言いながら、ポロッと「やっぱり前売券買えば良かったんだな」と言う人も。なんだ、分かってるんだ。

 そのA「自由席って書いていた。500円払えば入れるんだろう」

 チケットがないと入れないことをどうしても分かっていただけない方が少なくありませんでした。自由席というのは席を選ぶのが自由、つまり座席指定ではないということで、決して自由に入場できるという意味ではありません。それならチラシにそう書け、というお叱りもいただきました。これこそ盲点というか、しばし絶句しました。説明責任の時代だし全国で初めてチラシにそう書こうかなと一瞬思いましたが、やはり今後も書かない可能性が高いので、どうか自由席でもチケットは必要だということをこの機会に覚えてください。お願いします。

 そのB「東京では満員でも入れてくれる」

 いつの時代の東京か分かりませんが、現代のホールや興行場で立ち見も含めた定員以上に入れるところはありません。これは、法律上の問題でもありますが、なによりも定員オーバーのホールは非常時の危険性が倍加するのです。東日本大震災の起こった今年なら、説明に多弁を要しないと思います。

 そのC「入場時の仕切りが悪い」

 これは反駁の余地のないご意見で、ご迷惑をかけた皆さんには謝ります。すみませんでした。スタッフの人数が2人足りませんでした。言い訳ではないのですが、コンサートは1回1回が別物なので、その度にいろいろ配置や行動を考えて、それがうまくいったりいかなかったりということになります。実は今回は先頭から400人ほどの方にはとても好評だったのです。ただ、寒いのでなんとか全員に館内に並んでもらおうと考えたことが破綻のもとでした。いや、考えは良かったのですが方法と人数に問題があったわけです。でも、迷惑をかけた方々には申し訳ないですがとてもいい勉強をさせていただきました。次には決して失望させないつもりですので、ぜひまた文化会館にお出かけください。

――まだまだ書きたいことがありますが、既に字数オーバーなので今回はこの辺で。いずれまた機会があれば続きを書きます。  (陽)
 

 今年の桜町通信はこれでお終いです。1年間のご愛読ありがとうございました。「いつも楽しみに読んでるよ」という皆さまの声が職員には何よりの励ましです。今年は大変な一年でしたが「絆」の大切さを再認識させられる一年でもありました。私たちも引き続きこの小欄で皆さまとの絆が結べることを願っております。どうぞ来年が皆さまにとって平穏な年でありますように。