クリスマスツリーの下で (2011/12/03掲載)


 師走初日の恒例となっているお隣の城南保育園の園児の皆さんを迎えてのクリスマスツリーの点灯式を今年も行いました。子どもたちの歓声が響くエントランスホール、いいものです。12月の文化会館は、4日の市民合唱祭、11日の弘大津軽三味線サークル公演、18日のピアノマラソンをはじめ、映画やアンサンブルコンテスト等々、結構な賑わいになりそうです。


■ロビーとホワイエ

 文化会館の自主事業では極力来場者アンケートを行っています。アンケートの回答でうれしいのは当然ながら喜びの声とお誉めの言葉ですが、参考になるのはお叱り、ありがたいのはこちらが気が付いていないことへの注意です。10月29日の『吉田正記念オーケストラ』のアンケートからいくつか。ちなみに45%という高い回収率でした。

「駐車場が狭い」というのは毎回最多の指摘です。今回は整理員の数が少ないためつい声が大きくなることもあったようで、このことへのクレームも多くありました。楽しみにしていた公演の入口と出口で気分悪い思いをさせたのは主催者である文化会館の責任です。該当する皆様、まことにすみませんでした。

 この反省を踏まえ、宝塚の際には整理員を3倍に増やして新たな市内駐車場の案内チラシも作成し、万全を期したおかげでクレームはありませんでした。今後とも留意しますので、皆様のご協力もどうかよろしくお願いします。

 アンケートでは職員の接客についても訊ねました。ほとんどが好意的な回答だったのですが、ひとつだけ「チケット購入時やさしさがほしいかな」という回答が。ソフトな物言いが逆に身に沁みます。混雑の中で失礼な対応があったのでしょうか、申し訳ありませんでした。ひとつのクレームの陰には何十何百の声にならない不満があることを肝に銘じたいと思います。

 なるほどと思ったのが「ロビーの高いところに時計があればいい」というご意見。ロビーには遅れがちなホールクロック(いわゆるおじいさんの時計ですね)を置いてありますが、人がいっぱいになると見えませんからね。前向きに検討させていただきます。

 ロビーといえばこういうのも。「ロビーまたはホワイエ…意味がわかりません」。うーむ、おっしゃる通り。白状すると、私も文化会館に来て初めてホワイエなる言葉を知りました。ロビーは英語、ホワイエはフランス語でほとんど同じ意味らしいです。文化会館には、建物に入ったところと、各ホールの入口から客席のドアまでと、広めのスペースが2種類あります。これを言い分けるのが意外と難しいのです。日本語で広間や待合室といってもピンとこないし。今回のご意見は開場前、入口大広間(?)での手持ち拡声器による説明へのものだと思います。これはどちらもひっくるめてロビーと言えばよかったと思います。ありがとうございました、以後気をつけます。    (陽)


■お求めはお早めに

 いよいよあと一週間ほどとなりました「弘前大学津軽三味線サークル大館公演」。楽しみですね。その津軽三味線サークルの面々ですが、先日6名で南小学校と福祉センターのデイサービスかつらを訪問して、演奏を披露してくれました。会館としてのいわゆる「アウトリーチ活動」というやつです。アウトリーチとは…と説明すると長くなるので省略しますが、今回の津軽三味線に限らず、大館市民文化会館は以前からアウトリーチに積極的でした。いろんな事情で会館での公演に足を運べない人など、より多くのより様々な人たちに対して、こちらから出向いて公演(の一端)をお届けすることはもちろん、会館での公演の宣伝という意味でも有意義なことだと考えているからです。そして何よりも、今回のような子供やお年寄りたちが、身近で音楽や舞台芸術に触れて、感動したり目を輝かせたりしている姿を見るのが我々の喜びであり、やりがいでもあるのです。今後も機会があれば、積極的にアウトリーチを行っていきますので、よろしくお願いいたします。

 さて本公演の話に戻って、前回の桜町通信で少し弱気なことを書いたからかはわかりませんが、チケットはコンスタントに売れており、現在のところ残り4百枚程度という状況です。当日券をお求めのお客様の多くが、売り切れで入場できなかったという前回の公演の例もありますので、チケットはくれぐれもお早めにお求めくださいませ。会館大ホールにて12月11日(日)14時30分開演です。お見逃しなく。(山)