タカラヅカ、タカラヅカ!! (2011/07/29掲載)


■25年振りのタカラヅカ

 宝塚少女歌劇(現宝塚歌劇団)が宝塚新温泉で初公演を行ったのは大正3年のこと。平成26年にはいよいよ百周年を迎えます。時代と共に浮沈はあったのものの、本邦初のレビューや「ベルサイユのばら」など時代を画する大ヒット作品群をもち、また天海祐希や黒木瞳など昔も今もスターの供給源として、その存在感は抜群。本拠地宝塚大歌劇場での動員が下降気味との報道もありますが、東京宝塚劇場や全国ツアーは変わらぬ人気で、チケットがなかなかとれないという状況も相変わらずです。

 大館で宝塚歌劇の公演が行われたのは過去に1度だけ、昭和62年のことでした。それから四半世紀、やっと今年11月に2回目の公演が実現します。花組の全国ツアーです。ことしは大館市文教振興事業団創立15年、文化会館開館30年、そして大館市の市制60周年という節目の年。記念の年を飾るにふさわしい舞台が大ホールで繰り広げられます。

 演し物は江戸風土記『小さな花がひらいた』とロマンチック・レビュー『ル・ポァゾン 愛の媚薬U』の2本。

 『小さな花がひらいた』は山本周五郎の短編「ちいさこべ」の舞台化で、江戸の大火で両親と家を失った若き大工の棟梁がたくましく再興に立ち上がり、また、下働きの娘や焼け出された子どもたちと心の交流を深めていくという感動的なミュージカルです。71年の初演以来何度も再演されている名作ですが、大震災からの復興に向かう今の日本にこそふさわしい作品といえるでしょう。

 『ル・ポァゾン 愛の媚薬U』は古今の愛の逸話で構成された90年初演のロマンチック・レビューの名作。一部アレンジが施され、花組バージョンとして公演されます。

 花組はこの2月にトップスター真飛聖が退団し、その後任としてトップスターに就任したのが蘭寿とむ。今回の全国ツアーは新しいトップスターの全国へのお披露目公演でもあり、宝塚ファンには見逃せない機会のようで全国から問合せが殺到しています。

 大館公演は11月6日(日)、昼12時と午後4時半開演の2回公演です。料金はS席7000円、A席6000円。チケットの一般発売は8月6日(土)の10時開始です。どうぞお忘れなく。

 なお、文化会館友の会の先行発売は前日5日の9時からです。電話のみの受付ですので、会員の皆様ご注意を。


■吉田正記念オーケストラあさって発売

 10月29日(土)午後2時開演の宝くじ文化公演『吉田正記念オーケストラ“思い出の名曲 劇場コンサート”』はいよいよあさって、31日(日)午前9時発売開始です。

 昨年釜石市民文化会館での同オーケストラの公演を見ましたが、観客が心から楽しんでいました。吉田メロディ自体が心温まるものであるのと、絶妙にアレンジされたフルオーケストラによる演奏が少人数のバンドとは質の違う感動をもたらすこと、加えて指揮の大沢さんの達者でゆかいな司会進行がさらに場を盛り上げ、涙あり感動ありの素晴らしいステージでした。私だけがそう思ったのでないことは、演奏終了後にサイン即売会に並んだ列の長さが証明しています。

 宝くじの助成により一般1500円という驚くほどリーズナブルな料金で提供される「吉田正記念オーケストラ」を聴くことは、昭和に青春を送った人たちにとってかけがえのない心の宝物になることでしょう。ぜひ。


■大館市プレミアム商品券使えます

 大館市民文化会館では今年から大館市プレミアム商品券の取扱いを始めました。どうぞ奮ってご利用ください。

 ただし、申し訳ありませんが文化会館のすべての支払いに対応はできません。プレミアム商品券の使用は、文化会館主催事業に限らせていただきますのでどうかご理解を。それから文化会館では一般事業者専用券と共通券どちらも使えます。念のため。(陽)