弘大津軽三味線いよいよあさって (2011/02/18載)

 ついに完成したおおだて映像計画の第1弾映画「ハナばあちゃん!!〜わたしのヤマのカミサマ〜」。2月11日の試写会と12、13日の一般上映での入場者数は3千人近くに上り、主催者を喜ばせました。

 それでも、なにしろ映画はお金がかかるので、製作費を回収するのはたいへんです。大館北秋の自然の美しさとこの地の人情を画像で残してくれた大館発のコンテンツを大事にしたいし、なにより次に繋げたいものです。制作にあたった人たちの心意気に応えるためにも、もっと多くの人にこの映画を観てほしいと思います。今日と明日は北秋田市文化会館で、26日には再度当館で「ハナばあちゃん!!」は上映されます。まだ観ていない人はもちろん、既に観た人ももう一度ぜひ。


■ポンテ×フリマ

 国内でも稀な高校生による高校生のためのフリーペーパー・ポンテ。編集しているのは文化会館の自主事業「高校生イベント企画ワークショップ」のメンバーです。

 彼らが初めてのイベントを企画しました。題して「ポンテ×フリマ」。×は「バイ」と読みます。時間と予算がないので、ポンテの紹介コーナーとフリーマーケットで構成し、2月27日(日)の10時から午後1時まで3時間の開催です。どなたにもお越しいただけますが、新しいメンバーが欲しいという下心をもっているので、特に高校1・2年生や中学3年生の来場を心からお待ちしています。

 フリマの出店者も募集中です。1コマ500円です。申込みは文化会館までお電話で(49−7066)。


■都響大館公演の話――プログラムについて

 都響大館公演は序曲、協奏曲、交響曲の3曲で構成されています。交響楽団の鉄板のプログラムですね。序曲はモーツァルトの「フィガロの結婚」序曲、協奏曲はショパンのピアノ協奏曲第1番、そして交響曲はベートーヴェンの第6番「田園」という名曲揃いのラインナップです。
この3曲、「フィガロ」の初演は1786年、「田園」は1808年、そしてショパンの協奏曲は1830年です。つまり、この3曲は22年おきに初演されているのです。それがどうしたと言われると困るのですが、都響の担当者も偶然だと言ってたし。でもなんかこういうの面白いというか、うれしくないですか。

 今から22年前といえば1989年。昭和天皇の崩御により年号が平成に変わり、手塚治虫や美空ひばりやカラヤンが亡くなり、ベルリンの壁が崩壊し、消費税が施行され、任天堂ゲームボーイが発売された年です。バブルの最後の年でした。遠いような近いような微妙な距離感ですね。

 今回はこの辺で。都響のチケットまだありますからね、どうぞよろしく。(陽)


■都から津軽を思う

 こんにちは(山)です。実は今回の桜町通信、東京のホテルで書いてます。担当事業の直前なのになぜ東京にいるのかというと、全国公立文化施設協会のアートマネジメント研修会に参加しているからなのですが、そもそもアートマネジメントとは何か…と語り始めるとまたマクラだけで終わってしまうので説明は割愛して。研修会場近くの公園では梅の花も咲き始め、めっきり春めいている東京より、まだ雪深い秋田を思い、そのさらに北の津軽を思い…というところで本題です。

 前段の「直前に迫った担当事業」というのは、2月20日(日)の「弘前大学津軽三味線サークル大館公演」のこと。今回の見所はやはり40名ものメンバーによる津軽三味線の大合奏です。先日、本公演に先駆けてメンバー5名が小学校でのアウトリーチを行ったのですが、5名でもなかなかの迫力だったことを思うと、本番がすこぶるパワーに満ちた舞台になることは想像に難くありません。またサークルには大館出身者もいて、中でも今回の実行委員長でもある嶋田礼花さんは民謡の名手としてその歌声も披露してくれる予定です。隣県のものでありながら、大館で津軽三味線を生で聴く機会というのはあまりありませんから、ぜひこの機会をお見逃しなく。20日の14時30分開演です。皆さまお誘いあわせの上のご来場お待ちしております。(山)