今年もお世話になりました (2010/12/17掲載)

いつか必ず来るとわかってはいるものの、やっぱり来ちゃいましたね本格的な冬が。文化会館の歩道の一部はタイル張りです。タイルが滑りやすいのはご存知ですね。雪が積もるとどこがタイルなのか分からなくなるので、どうかくれぐれもご注意を。

■ピアノマラソン、いよいよ明後日

 いよいよ開催史上最長となる冬のピアノマラソンが19日の日曜日に行われます。開始時間はこれまでで最も早い午前8時30分、終わるのが午後7時半頃の予定です。

 ソロや連弾の他、6手連弾や2台のピアノでの演奏、そして季節柄ミュージックベルやトランペットとのアンサンブルなどなど、多彩な演奏がお待ちしています。もちろんピアノマラソンは入場無料。クリスマス間近の一日、素敵な演奏を聴きながら過ごしてみてはいかがでしょうか?

 なお今回は、先頃県芸術文化賞を受賞した高橋彰彦さんの特別演奏もあります。市内の荒川保道さんの作品を演奏します。12時30分頃。 (工)


■ポンテ第2号発行

 「高校生イベント企画ワークショップ」という文化会館の事業があります。名前の通り、高校生に文化会館のイベントについて学んでもらい、あわよくば高校生の手で新しいイベントをつくりあげようという趣旨で始めたものです。スタートから1年近く経ちましたが、いやあ高校生って忙しい。それに文化会館も今年はずいぶん忙しい1年でした。おかげでイベント企画に取り組む余裕がなくて……。それでも、皆でワイワイガヤガヤやっている内に生まれたのが、東北初(多分)の高校生による高校生のためのフリーペーパー“ポンテ”。企画から取材、編集まで高校生が自分たちで行っています。

 このほどポンテ第2号が完成し、市内各所に配布しました。気になる美容院の探訪記事や、500円会費でどれだけのパーティができるか?というチャレンジ企画、クリスマスにお勧めの本・DVD紹介など、小さなサイズ(A3を8ツ折りしたA6サイズ)ながら読み応えのある内容になっています。高校生だけでなく多くの人にご覧いただければ幸いです。

 なお、ただいまワークショップのメンバー募集中です。漠然とでも何か面白いことをしてみたいと思っている高校生(特に1年生)、文化会館までお電話を(49‐7066)。


■東京都交響楽団がやってくる

 来年の3月9日(水)、文化会館自主事業として「東京都交響楽団大館公演」を開催します。

 オーケストラは西洋音楽の精華です。アンケートの希望ジャンルで常にトップにくるのがオーケストラであり、文化会館としても、せめて2年に一度くらいのペースでオーケストラ公演ができないものかと模索してきました。ただ、オーケストラは出演料が高いし交通費の負担も大きいので、宝くじなどの助成がないとなかなか実現できないのが悩みの種でした。

 そして今回、文教振興事業団は大きな賭けともいえる挑戦を行うことにしました。補助金なしのオーケストラ公演です。盛岡、八戸、函館の各ホールと連携して交通費は按分されるものの、それでも事業費は900万円を超えます。それを、指定管理者として5年間お付き合いいただいたことへの感謝の意味で、首都圏での公演と同額あるいは少し安いくらいの料金での提供です。この公演が成功したら、もっと挑戦的な事業企画に取り組めます。その意味で、この公演は事業団と地域にとっての試金石になることでしょう。

 とまあ妙に力んでしまいましたが、公演自体は実に魅力的なもので、もう絶対のお薦めです。指揮は屈指の人気を誇る“炎のコバケン”こと小林研一郎、そしてソリストにはピアノの小山実稚恵を迎えます。小山さんは当館のスタインウェイを選んでくれた縁で何度もリサイタルを行っていますが、先のショパンコンクールで審査員をつとめるなど、今や名実ともに日本を代表するピアニストです。この顔ぶれで、ショパンのピアノ協奏曲第1番、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」他というラインナップ。超有名曲ながら、いずれも大館では初演となります。これはやはり聴き逃せないでしょう。

 料金はS席6500円、A席5500円、B席4500円、明けて1月8日(土)発売開始です。どうぞよろしくお願いします。

 ということで、今年の桜町通信はこれでお終い。来年また紙上でお目にかかります。皆さまどうぞよいお年を。 (陽)