『文化会館への誤解を解く Part1』 (2006/01/20掲載)

文化会館の仕事の中で市民から誤解や勘違いされていると思うことがいくつかあります。紙上を借りておいおい説明させてください。

誤解その@「職員はいろんなコンサートとか見られていいね」
――これは結構言われます。自分でも文化会館に来るまではそう思っていましたし。まあ確かに安全確認のための巡回はしますが、決してステージを眺めているわけではありません。特に自主事業では、公演の無事な進行とお客様の満足が第一ですから、自分たちが楽しんでいる余裕などないのです。ただ、会館職員たるものいろいろな公演を見ることは必要不可欠です。数多くの公演を見て審美眼を磨くことが事業企画の質的向上への道でしょうから、よその会館での公演をなるべく見るように努めています。少なくとも大館で開催を考えている公演は、機会があれば必ず見るようにしています。当然基本的には自腹です。やはりお金を払った分満足できなければ、自信を持ってお客様に勧めることができませんから。

誤解そのA「こんなに並んでいるんだから開場を早めなさいよ」
――公演によってはずいぶん早くから並んで待たれる方がいます。お客様から見ると、もぎりのスタッフも配置が済んでいつでも開場できそうなのに、杓子定規に時間まで開けないのはけしからんと思われるようです。実はこの時間は、ステージで最終調整にかかっているのです。リハーサルを受けて、調律の直しや音響・照明の微調整などに当たっているわけです。仕込みの状態をお客様にお見せするわけにはいきませんので、暑さ寒さによっては心苦しい時も正直あるのですが、どうか時間までお待ちを、というしかないのです。

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