映画・吹奏楽・落語 ―11月の文化会館自主事業は週替わり (2010/11/05掲載)

 明日6日夜6時から秋田市アトリオンで、マリンバの布谷史人とヴァイオリンの渡辺玲子によるデュオコンサートがあります。なぜ大館じゃないのかと、会館職員として悔しい思いのするこの顔合せ、行ける人はぜひ。コンサート後布谷さんはドイツに旅立ちます。


■昭和名画座でポスターをプレゼント

 1日3本500円というお値段もですが、昔観た映画を大きなスクリーンでみられるのが嬉しいと中高年に人気なのが、8年目を迎える『昭和名画座』。今年は、山本富士子、佐久間良子、岩下志麻、吉永小百合という4大女優の若き日の名作を一挙上映します。担当の工藤がポスターの図柄のメインにしたのは、エイジレス女優吉永小百合の「伊豆の踊子」。そのせいか、いつになく前売券が出ているようです。

 今回の名画座では来場の方にそのポスターをプレゼントします。先着順で、11月5日30枚、6日25枚、7日25枚限定です。どうぞよろしく。


■弘前大学吹奏楽団VS大館ウインドアンサンブル

 今月は奇しくも2日続けて、東北大会出場バンドが大館市民文化会館のステージに登場します。13日(土)は午後5時30分から弘前大学吹奏楽団大館公演。そして14日(日)は午後1時30分から大館ウインドアンサンブル(OWE)です。

 OWEは大館の皆さんはよくご存じですね。30人余りという少人数で県大会を抜けたというのが、もう大したものです、ホント。助っ人を入れない主義で頑張っているOWEを、皆さんもぜひ応援して下さい。全席自由で600円、小学生以下は無料です。ついでに、年中団員募集中です。

 弘大吹奏楽団は、対照的に百人を超す大所帯。今回は残念ながら来ないですが、今年から大館でもおなじみの小塚類を指揮者に迎えました。「類さんが振っているバンドなら聴かなきゃ」と思う人が少なくとも400人くらいいてほしいものです。それから、弘大OBが大館市内に100人いるとして、各々ペアで来れば200人と。そんな感じで皮算用するとチケットが足りなくなりそうなんですが、実際はまだまだ余裕があるのが不思議。ちなみに「大いなる秋田」の第3楽章も演奏します。ということで、各方面の皆さま、よろしくお願いします。一般800円、学生400円、小学生以下と障がい者手帳をお持ちの方は無料です。(陽)


■観ておきたい二人会

 最近、めっきり生の落語を聴いていません。考えてみると5月に青森で桃月庵白酒さんの「宿屋の仇討ち」を聴いて爆笑したっきり。6月以降も近場で喬太郎、談春、三三と聴きたい独演会が目白押しだったのですが、結局行けずじまいで。NHKの「日本の話芸」で飢えを凌いでいる今日この頃、12月の花巻の落語会には行きたいなぁとは思っているのですが。

 さてさてその前に。大館で落語といえば皆様お待ちかね、恒例の「おおだて特選落語会」ですね。11月20日(土)19時より当館中ホールでやりますよ。今回は、当会初お目見えの柳亭市馬(りゅうてい・いちば)、柳家三三(やなぎや・さんざ)の両名を迎えての開催。このお二人、知る人ぞ知る「今まさに観ておきたい噺家」の代表格といえる組み合わせです。本当は私も客席でじっくり楽しみたいところなのですが、残念ながら仕事上そうもいかないので、そのぶんも含めてお客様に強く強くオススメしたい落語会なんですね。

 五代目小さんの弟子であり、心地よい声と見事な表現力で落語本来の面白さを外れなく届けてくれる、いわば保守本流の噺家として「小さんの最高傑作」とも称される市馬さん。そして、十代目小三治の弟子であり、立川談春もその実力を認め「談春七夜」の開口一番を託した若手本格派のホープ三三さん。この組み合わせですから、古典落語ファンはもちろんのこと、「落語ってちょっとわからない…」という方にも面白さが存分に伝わる二人会になること間違いなし。私が自信をもってオススメします。皆様お誘いあわせの上、ぜひお運びくださいますようお願いいたします。

 チケットは大人2000円、高校生以下500円(当日各500円増)で、大館市民文化会館はじめ各プレイガイドにて好評発売中です。お求めはお早めに。(山)