観たい聴きたいものばかり (2010/10/15掲載)

■安積黎明やパイプオルガンや

 紋切り型で恐縮ですが、芸術の秋真っ盛り。本日はNHKラジオ「歌の散歩道」の公開録音です。八代亜紀さん他豪華出演陣とあって、整理券の申し込みは相当な倍率だったようです。当たった皆さん、良かったね。

 以下向こう1ヶ月の大館市民文化会館の主な催しを列記するつもりでしたが、結構な字数になってしまうので断念。よろしかったら当館のHPをご覧ください。また、当館のロビーでは、自館だけでなく県内外のいろいろな催しのチラシやポスターも掲示しています。高速道路の無料化や休日千円で出掛けやすくなっていますから、各地での催しをチェックしてみたらいかがでしょうか。

 私が気になっている催しを2つだけ紹介します。

 ひとつは当館での催しですが、11月12日(金)の『秋田県高等学校総合文化祭総合開会式』。式典後、吹奏楽や郷土芸能、演劇などのステージが披露されます。大館鹿角地区7校の2年生による吹奏楽合同演奏も楽しみですが、何といっても特別出演の福島県立安積黎明高校合唱部が超目玉。全日本合唱コンクールで30年連続金賞を続けている、自他共に認める高校合唱部の最高峰が当館のステージに立ちます。数に限りはありますが一般の方も入場できますので、ぜひ。午後1時開始で入場無料です。

 もうひとつは、弘前市の東奥義塾高校のチャペル(学校礼拝堂)で行われるパイプオルガン演奏会。東奥義塾と言えばスキー部の強い高校という認識しかなかったのですが、ミッション系だったんですね。このオルガンがすごい。北東北でパイプオルガンのあるホールは秋田市のアトリオンと盛岡の市民文化ホールくらいですが、同校の古川亜湖先生によると3千以上のストップを持つということで、この2ホールとほぼ同サイズです。パイプオルガンは教会で生まれ育った楽器ですから、礼拝堂で聴くバッハやクリスマス曲こそが本物。というわけで、演奏会は11月7日(日)午後3時から。こちらも無料です。5日か6日に昭和名画座をご覧になってからということで、いかがでしょうか。

 もうひとつだけ。ソプラノの渡海千津子さんの横浜みなとみらいでのリサイタルがCDになりました。税込2500円。ご希望の方は文化会館へご一報を。(陽)


■1コインの幸せ

 子どもの頃学校から帰ると、ランドセルを放り出し10円玉をギュッと握りしめて近所の駄菓子屋に走ったものです。当時10円で買えるお菓子といったら大きなアメ玉が1個か2個。たった10円、されど10円。まさに夢の“1コイン”でした。

 今一般に流通している1番大きな硬貨は500円玉。その1コイン500円で往年の名作映画が観られる上映会をご存じでしょうか。これは、広く国民に優れた映画鑑賞の機会を提供するため、文化庁と東京国立近代美術館フィルムセンターが行っている補助事業「優秀映画鑑賞推進事業」で、当館では『昭和名画座』として開催しており、今年で8回目を数えます。

 開催日時は、11月5日(金)〜7日(日)の3日間で、各日とも中ホールで午前10時より上映開始です。入場料は1コイン500円(1日通し券)で、入場当日であれば昼食や休憩等での途中入退場も可能です。館内に昼食場所もご用意しておりますので、お弁当持参でも結構です。

 今回は豪華4大女優の競演で、山本富士子主演の『夜の河』、吉永小百合の『伊豆の踊子』、佐久間良子の『五番町夕霧楼』、岩下志麻の『五瓣の椿』を1日3本ずつ順番を入れ替えて上映いたします。

 チケットは好評発売中です。ぜひ、懐かしい映像と共に青春の記憶が甦る昭和名画座をご覧いただき、1コインで得られる幸せを心ゆくまでご堪能ください。

 そうそう、映画と言えば、明日16日(土)は『トイ・ストーリー3(吹替版・2D)』、11月3日(水・祝)には『借りぐらしのアリエッティ』も上映されます。こちらも、ぜひお見逃しなく。(工)