歌もの二つ (2010/10/01掲載)

■テノールの村上敏明が

 村上敏明テノールコンサート、いよいよ9日(土)午後3時開演です。 同じテノール歌手でも村上さんは、秋川雅史とか錦織健などに比べると大館での認知度は低いかもしれません。でも将来は分かりませんよ。実力は折り紙つきですから。

 村上さんは、07年の「第9回マダムバタフライ世界コンクール」で日本人初となるグランプリ(優勝)を受賞するなど、これまで15の国際声楽コンクールで優勝・上位入賞を果たしています。「蝶々夫人」のピンカートン役をはじめイタリアで多くのオペラに主役級で出演し、いずれも成功を収めていますから、間違いなく本物です。

 村上さんはまた、年間90回にも及ぶ各種公演の合間を縫って、出身地の日野市などでのアウトリーチ活動にも熱心に取り組んでいます。ちなみに「アウトリーチ」を簡単に説明すると、会場に来られないお年寄りや子どもたちに音楽の楽しさ素晴らしさを伝えるため、演奏家が地域の学校や病院などに出張コンサートを行うことです。今回も、公演前日の8日、会館のアウトリーチでは比内地区初の扇田小学校と、東台病院に伺います。

 村上家は音楽一家で、ご両親もお兄さんも声楽家です。母親の悦子さんが北秋田市出身で大館鳳鳴高校卒という縁もあって、今回の公演が実現しました。本来なら一般3000円位になるのが普通ですが、9日の公演は一般1000円というたいへん廉価な料金設定になっています。高校・大学生は500円、小中学生は無料です。ただしごめんなさい、未就学児は入場いただけません。

 プログラムも、イタリア民謡とオペラの有名なアリアの第1部、新旧の日本の愛唱歌を集めた第2部という構成で、粋で楽しいコンサートになることは間違いありません。ということで、一流のアーティストを低料金で聴けるこの機会を、ぜひお見逃しなく。それから、保護者の皆さん、ぜひぜひ小中学生に聴かせてやってください、お願いします!お問い合わせは大館市民文化会館までどうぞ。 (陽)


■本場のゴスペルクワイヤが

 こんにちは(山)です。桜町通信の原稿を書くときはいつも、読み手が読んで面白い文章を…と常々思っているのですが、どうしても「チケットを売りたい」という思いが先に立ってしまい、ついついイベントの告知と宣伝ばかりの原稿になってしまいがちです。まぁ、それだけうちの会館が多くの本数の自主事業を行っているからという自負がありつつも、本当に「読み手が面白いと思う」桜町通信が書けているんだろうか?と正直、不安にかられることもしばしばなわけで、そんなことを思いつつ、今回もしっかり告知させていただきますが。

 さて12月16日(木)午後7時より開催することが決定したのは「ヘヴンリィ・クワイヤ ゴスペルinクリスマス」。ヘヴンリィ・クワイヤは、アメリカ・コネチカット州を拠点に活動しているラターレイン・クリスチャン・フェローシップ教会の聖歌隊で、「クワイヤ・オブ・ザ・イヤー」等を受賞、アポロシアターでの公演も成功させている人気・実力を兼ね備えたゴスペル・クワイヤです。今回のコンサートは、アメイジンググレイスやオーハッピーデイなど耳に馴染みの曲を多く取り入れたプログラムで、ゴスペルファンに限らずすべてのお客様が楽しめて、そして感動するステージになることでしょう。そんな「本場のクワイヤ」のコンサートが、今回は宝くじの助成により、大幅に廉価でご提供できることとなりました。なかなか本場のゴスペルを観る機会も多くはないと思いますので、この機会をぜひお見逃しなく。チケットは一般2000円、高校生以下1000円(当日各500円増)で、10月3日(日)午前9時より発売です。あの「大館ゴスペルクワイヤ」さんも共演するとかしないとか…みなさまのご来場お待ちしてます。(山)