いろいろあります年末年始の文化会館 (2009/12/04掲載)

■さよなら円楽師匠

 忌野清志郎、マイケル・ジャクソン、森繁久彌、そして五代目三遊亭円楽。ずらりと並んだビッグネームですが、今年は随分と大物の訃報が相次いだ年になってしまいました。中でも一落語ファンとしては、円楽さんが亡くなられたのが残念でなりません。来春に楽太郎の六代目襲名を控えていたこともあって、円楽さんご本人もきっと無念であったことでしょう。

 60年代に落語四天王と呼ばれて時代の寵児となった円楽、志ん朝、柳朝、談志の4人ですが、それもついに立川流家元・七代目立川談志ひとりとなってしまいました。個人的には円楽さんの高座を過去に一度だけ拝見する機会に恵まれましたが、家元の高座はまだ拝見したことがありません。その談志家元も、持病の糖尿病の悪化により現在休業中。落語ファンとして心配の種は尽きないわけで…。

 円楽と談志。ライバルとも呼ばれた二人でありますが、かたや永く国民的人気番組『笑点』の司会を務めた大御所、かたや独りわが道を往く孤高の天才落語家、アットホームとブラック…思えばその資質はことごとく対照的だったように思います。しかし『笑点』がそもそも家元の企画であったことや、紆余曲折の末、互いの一門は既存の2つの協会には属せず、それぞれ当代の人気落語家を従えながらも、寄席での定席を持つことをせずに落語界をリードしてきたという意味では、もしかしたら似たもの同士だったのかもしれません。まぁ、こんなことを言ったら家元に「ちっとも似てねぇや」なんて怒られてしまいそうですけれど。家元は『談志百選』で「円楽は何も無い」などと辛口を叩き、円楽さんも後のインタビューで「談志よりは一時間でもいいから長く生きたいですね。じゃないと、奴ぁ絶対勝手放題なこと言うに違いない。それだけは絶対避けたいですね、わはははは」なんて言っています。なんだかんだ言って、互いに認め合っていたんでしょうね。かえすがえすも落語界は大きな存在を失ったと言わざるを得ません。

 前置きを書いていたらつい熱くなってしまいました。本当は落語会の告知がしたかったのですが、書いてるうちにどうでもよくなってしまいました。あ、こんなこと言ってちゃ駄目ですね。はい。ちゃんと仕事します。ということで、またまたやります「おおだて特選落語会」。年明け1月23日(土)に大館に立川流が初登場します。談志家元の落語DNAを受け継ぐ弟子のひとり立川談笑と、すっかり御馴染み三遊亭白鳥の両氏をお迎えしての開催。チケットは好評発売中です。字数が尽きてしまったので、ご両名の紹介はまた次の機会に。(山)


■ピアノマラソン開演時間変更のお知らせ

 12月20日(日)の第17回ピアノマラソンですが、相変わらずの人気で、ピアノマラソン史上2番目の参加者数となるお申込みがありました。本当にありがとうございます。そこで、出演を希望する全ての方に演奏していただくため、予定を1時間繰り上げて『9時開演』と変更させていただくことにしました。ご来場の皆様は、くれぐれも時間をお間違えのないよう、よろしくお願いいたします。(工)


■明日は藤井フミヤ

藤井フミヤ、いよいよ明日。「F's CINEMA」のタイトル通り、映像を盛り込んだステージになります。また見たこともない機器が運び込まれることでしょう。機材の搬入から仕込みはとても興味深いものですが、危険が伴うので一般の方に見てもらうわけにはいきません。どうぞ本番をお楽しみに。ちなみにチケットは完売です、悪しからず。

ついでに1月15日に奇跡の大館公演を行うB'zの発売情報を。12月19日(土)午前10時から、ローソンチケット、チケットぴあ、イープラスで一般発売されます。ローソンのみ特設電話(0570−084−622/Lコード24840)あり。他はネットのみの取扱いです。文化会館の取扱いはないのでご注意ください。皆さんの幸運を祈ります。

もうひとつ、あさって6日(日)は市民合唱連盟主催の「大館市民合唱祭〜クリスマスコンサート〜」が行われます。賛助出演も加えた11団体の歌声をお楽しみください。こちらは当日券(300円)あります。 (陽)