「佐藤久成と仲間たち」明日発売 (2009/10/16掲載)

 11日の倉木麻衣ライブツアー、おかげさまでいっぱいのお運びをいただき、ありがとうございました。倉木さんの小柄な体からは想像できない2時間半出ずっぱりのパフォーマンスもすごいですが、照明や映像などの舞台装置が当館としては過去最大規模で、皆さん心から楽しんでいただいたようです。

 ところで、ふつう「出待ち」というのは熱心なファンが楽屋出口の外でアーティストの出を待つことですよね。ところが倉木麻衣ファンは出待ちする人が多いため、いつからか倉木さんとファンが公演後に交流するお約束のイベントになっています。大館では出待ち参加者を誘導するスタッフの声に、何だか分からないけど並んだ人も多かったようで、関係者によるといつもの3倍はいたそうです。しかも女性の方が多いのも異例とのこと。出待ち会場(?)のホワイエの準備が整うまで屋外で待つのは辛かったと思いますが、ステージよりずっと近くで本人を見て盛り上がって、皆さん満足そうでした。よかったね。


■佐藤久成の仲間は大物だった

 この夏、大館市出身でアメリカ在住の弦楽器製作家松田鉄雄氏より自作のヴァイオリンの寄贈を受けました。そのお披露目コンサートを11月11日(水)午後6時30分から開催します。明17日各プレイガイドで発売開始です。

 松田さんのヴァイオリンはデル・ジュスモデル。ヴァイオリンの理想形のひとつとされるグァルネリ・デル・ジュスの甘美な中に豊かで力強さのある響きを求めて、現代のヴァイオリン製作者の多くがデル・ジュスモデルの製作に励んでいるのです。国際ヴァイオリン製作者コンクールの審査員を務めるなど世界に認められた松田さんの新作ヴァイオリンの響きを、ぜひ多くの市民に聴いていただきたいと思います。

 お披露目コンサートでは、大館市出身のヴァイオリニスト佐藤久成さんに演奏をお願いしました。いつものピアノと二人のパターンでは新味がないので、お友だちとトリオを組んでのコンサートをお願いしたのですが、ギャラもいつもの二人分のお友だち価格でお願いしています。同級生とか年少の友人と組んでいただければという心積もりだったのですが、決まったメンバーを見てビックリ。読売日本交響楽団のソロチェリスト(チェロのトップです)で桐朋学園音楽大学教授の毛利伯郎氏と、ソリストとして活躍しているアルバート・ロト氏。大物じゃありませんか。えーと、済みませんが予算的にギャラは増やせないんですけど…。

 曲目は、モーツァルト「ピアノ三重奏曲ホ長調K.542」とチャイコフスキー「偉大な芸術家の想い出」というピアノトリオの名作2曲に、各楽器のソロで、リスト「ペトラルカのソネット」、サン=サーンス「白鳥」、イザイ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番『バラード』」というバラエティに富んだ内容です。
ということで、主催者としては自信満々でお送りする「佐藤久成と仲間たち」、しかも一般1000円、高校・大学生500円、小中学生や障がい者手帳をお持ちの方は介助者1名も含め無料(要整理券)という破格の料金設定です。クラシック好きはもちろん、一度クラシックを聴いてみてもいいかな、と思っている方に絶対のお勧めです。

 なお、旧田代町越山地区羽立出身の松田さんはコンサートと同じ11日、田代中学校での講演会も行います。地域の方にも開放される予定ですので、よろしかったらお出かけください。佐藤久成さんも参加します。


■藤井フミヤまもなく完売?

 12月5日の藤井フミヤのコンサート、文化会館といとく大館SCでは発売日々に売り切れましたが、ローソンチケットとチケットぴあではしばらく発売中でした。先日ぴあでは売り切れ、ローソンもきのう現在で「残りわずか」となっています。チケットを買い忘れている方、どうぞお急ぎください。 (陽)